配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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研究概要 |
1)東北における潮間帯フジツボ相の解析:越喜来湾や能代港など、東北地方のさまざまな地点でフジツボの鉛直分布を生態学的手法を用いて解析し、東北のフジツボの現状を明らかにした。 2)アカフジツボキプリス幼生に発現しているカルシウムチャネルの同定:電気生理学的、薬理学的、分子生物学的検討により,アカフジツボキプリス幼生のセメント腺にはL-type, P/Q typeと相似した2種類の電位依存性のカルシウムチャネルが発現していることが示された。 3)フジツボアクチン遺伝子の構造:フジツボにおける定常発現マーカーを得るため、RT-PCRによりアカフジツボ、チシマフジツボから計3種のアクチン遺伝子の構造を明らかにした。 4)セメント腺の生理学:アカフジツボ、チシマフジツボ、ミネフジツボの単離セメント腺に対するカテコールアミンの効果を調べ,すべての種でドーパミンが最も強力にエクソサイトーシス誘起活性を示すことを明らかにした。 5)セメント腺たんぱく質の解析:アカフジツボ、チシマフジツボ、ミネフジツボの単離セメント腺たんぱく質をSDS-PAGEで分析した。その結果、アカとチシマはきわめて良く似ていたが,ミネには相違が見られた。 6)フジツボ幼生時期特異発現遺伝子の探索:キプリス幼生のセメント腺に関係する遺伝子を探索するため、ノープリウス6期と4,5期の間および、キプリス幼生とノープリウス2期の間でSuppresion subtractive hybridization法を用いて,subtracted cDNA libraryを構築した。さらに、Sourthern hybridization法によるDifferential Screeningとシークエンスを行い、タテジマフジツボキプリス幼生特異的遺伝子bcs-1を含む真性クローンを取得した。しかし、大部分は他の生物とはホモロジーの低い独自遺伝子であり、さらに解析を続けている。
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