研究課題/領域番号 |
12460097
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
橋本 卓爾 和歌山大学, 経済学部, 教授 (90279399)
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研究分担者 |
足立 基浩 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (30283948)
大泉 英次 和歌山大学, 経済学部, 教授 (80116293)
山田 良治 和歌山大学, 経済学部, 教授 (00135831)
藤田 武弘 大阪府立大学, 農学部, 講師 (70244663)
大西 敏夫 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (90233212)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 地域産業複合体 / 梅産業 / 地域活性化 / 「ウメ産業」 |
研究概要 |
1.「地域産業複合体」の概念や今日的意義を明確にするとともに、農林業を基軸とした「地域産業複合体」の代表的事例である田辺・南部郷の「梅産業」の形成過程と経済波及効果を考察し、地域産業の複合化が地域社会・経済の発展と活性化に大きな役割を果たしていることを明かにした。 2.和歌山県の林業や地場産業の実態分析によって同県の林業や地場産業が一段と厳しい状況に置かれ、後退と縮小を余儀なくされていることを明かにした。あわせて、林業および地場産業は、同県にとっていまなお重要な産業であり、その再生のためにはIT等を活用した林業の川上と川下との連携、あるいは地域産業ネットワークの構築が緊要になっていることを明確にした。 3.梅生産農家および関係農協に対する詳細なヒアリング調査等によって和歌山県の梅主産地が全国でも際立って強い競争力をもった産地となっていることを明かにするとともに、その基盤として梅生産に適した気候風土のみならず高い生産力と優れた経営があることを明確にした。また、和歌山県における梅主産地では、農家が生産のみならず梅の一次加工(白干し梅)を担っており、このことが主産地形成と農業経営の安定に大きな役割を果たしていることを明確にした。 4.梅干加工業者等へのアンケート調査等を実施し、これまで実態が不明確であった梅干製造業の構造、現状と問題点等を明かにした。とくに、中国産の梅調整品、中国で生産、梅干の原産地表示等への対応方向についての基礎資料を得た。 5.田辺・南部郷の「梅産業」は、今後の「梅産業」の動向を大きく左右する価格下落と「過剰」・梅生育不良(梅枯れ)、中国等からの輸入梅との競合、過重・長時間労働等の諸問題に直面しており、これら諸問題の打開が焦眉の課題になっていることを明かにした。
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