研究課題/領域番号 |
12460098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
伊東 正一 国立大学法人鳥取大学, 農学部, 教授 (30222425)
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研究分担者 |
津野 幸人 国立大学法人鳥取大学, 名誉教授 (00036287)
稲本 志良 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80026468)
加古 敏之 国立大学法人神戸大学, 農学部, 教授 (00121533)
山路 永司 国立大学法人東京大学, 農学部, 教授 (10143405)
山本 太平 国立大学法人鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (00032102)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 穀物 / 世界 / 需給 / 長期予測 / 学際研究 / statistics |
研究概要 |
世界の穀物需給において、近年は新たな時代を向かえつつある。世界の人口が増加しているにもかかわらず、穀物の需給は必ずしも増産しているわけではない。世界のコムギの総生産は1990年以降は伸び悩んでおり、また、コメも1999年以降はコムギと似た現象を呈している。その一方で、コーンとダイズは増産の勢いが衰えず、コーンの生産量はもはやコムギを追い抜き、主要穀物の中ではトップに躍り出た。また、ダイズも2億トンのレベルではあるが、このままでは4億トンレベルのコメを追い抜くのもそう遠い将来ではないような気配である。 本研究の結論としては、今後の世界の食糧需給は決して「人口爆発」や「食糧増産の限界」というような悲観的な状況ではなく、むしろ地域間および国家間の生産競争や貿易競争など、供給面における技術革新が進み、国際市場価格は上昇する方向へは進まず、むしろ下降気味に推移していく可能性が高い。そういう中では、地域的に技術革新が困難な場合は競争に負け、減産を余儀なくされるほどに厳しい状況となるであろう。農産業やアグリビジネスに携わる関係者はそのような将来を前提にして今後の戦略を構築していく必要があるであろう。 また、本研究では、ホームページを活用し、「世界の食料統計」(World Food Statistics & Graphics)と題し、世界200カ国地域における主要穀物(コメ、コムギ、コーン、ダイズ)、さらには畜産物(ブロイラー、七面鳥、チーズ、豚肉、牛肉)の生産面積、反収、生産量、消費量、輸出入量、在庫量、在消比率(Stocks-to-use ratio)、人口、一人あたり消費量を1960年から2003年まで、数値とグラフで掲載し、日本語、英語、スペイン語、および中国語でホームページを構築し、世界に情報発信した。これは今後もデータを更新し、情報発信を継続する所存である。アドレスは下記の通りである。 http://worldfood.muses.tottori-u.ac.jp
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