研究課題/領域番号 |
12460136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
小俣 吉孝 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10132987)
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研究分担者 |
宇塚 雄次 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30151913)
牧野 壮一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30181621)
齋藤 篤志 (斎藤 篤志) 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10002263)
古岡 秀文 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (60238665)
見上 彪 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (20091506)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 原虫感染 / 粘膜免疫 / 感染防御 / 免疫応答 / Cryptosporidium parvum / Eimeria stiedai / Neospora caninum / Toxoplasma gondii |
研究概要 |
本研究は粘膜寄生原虫の感染の場において粘膜免疫応答の誘導・発現を図る事を目的に、感染時における宿主の粘膜免疫応答と全身免疫応答の関連性、および細胞性免疫の関与について検討した。また、これらの免疫応答を誘導する虫体由来抗原分子、特に細胞接着関連抗原や、有性生殖期虫体特異発現抗原等を標的抗原とし、その免疫学的諸性質の検討ならびに遺伝子工学的解析を試みた。 Cryptosporidium parvum虫体可溶性抗原の免疫学的特性の検討 C.parvum感染牛の糞便上清中に、感染牛唾液中IgA抗体が強く反応する可溶性抗原を検出した。本抗原はC.parvum虫体に由来し、感染に伴い、IgA抗体産生を誘導することが示唆された。 新生子牛ならびにC.parvum感染時の免疫学的特性の検討 C.parvum感染経過に伴う粘膜免疫応答ならびに全身性免疫応答を検討する目的で、出生時ならびに感染子牛の末梢血液中リンパ球での各種サイトカインのmRNA発現を経時的に観察した。出生直後には、IL-12,IFN-rが一過性に発現すること、感染後、3日目からIL-12,IFN-rの発現が観察されることを見い出した。 Toxoplasma gondii有性生殖期虫体特異抗原の検索 Toxoplasma gondii有性生殖期虫体のcDNAライブラリーから、有性生殖期虫体特異抗原をコードするDNA塩基配列ならびにアミノ酸配列の類似した4つのグループを得た。うちひとつは、細胞周期調節に関与する14-33タンパク質と高い相同性と類似の生物学的機能も有していることを発見した。 Eimeria. stiedai感染ウサギならびに虫体可溶性抗原感作ウサギでの免疫応答 Eimeria. stiedai感染ウサギの胆汁中に可溶性抗原が存在し、そのうちの分子量約49kDa抗原による感作ウサギは感染に対し顕著な防御能を示した。E.stiedai初感染ならびに再感染時における末梢血液中リンパ球での各種サイトカイン発現状況を経時的に観察した。E.stiedai虫体可溶性抗原感作ウサギの免疫応答についても同様の検索を行った。感染に伴い、IL-12,IFN-rの発現が観察されるのに対し、抗原感作ウサギはIL-4,IL-6,IL-10を強く発現し免疫応答が異なることが示唆された。
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