研究課題/領域番号 |
12470011
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
片渕 俊彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80177401)
|
研究分担者 |
武 幸子 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80253425)
八坂 敏一 九州大学, 大学院・医学研究院, 特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
|
キーワード | c-fos mRNA / 暑熟寒冷暴露 / Poly I : C / IFN-α / セロトニントランスポーター / リポポリサッカライド / in vivoマイクロダイアリシス / Stem Cell Factor / マイクロダイアリシス法 / セロトニン再取り込み阻害剤 / 二発刺激増強 / シナプス可塑性 / ストレス / mRNA / IL-1β / COX-2 / bacterial translocation / 環境ストレス / リアルタイムPCR / アンチセンスオリゴDNA / c-fos / 視索前野 / 暑熱暴露 |
研究概要 |
3年間の本研究の成果を列挙すると、平成12年度:(1)c-fos mRNAは、寒冷暴露時で内側視索前野(MPO)、外側野(LHA)、および腹内側核(VMH)で著明に増加し、CRF mRNAは、暑熱暴露時のMPOと室傍核(PVN)、および寒冷暴露時のMPO、LHAで著明に増加した。また、暑熱暴露によって、視床下部のIL-1βmRNAは減少したが、IFN-αmRNAは逆に増加した。 平成13年度:(1)Poly I : C (3mg/kg)を腹腔内投与すると、回転かごによる自発運動量が一週間以上にわたって低下し、この時大脳皮質と視床下部のIFN-αおよびセロトニントランスポーター(5-HTT)mRNA量が増加していた。(2)老化ラットに暑熱暴露(33℃、1時間)を加えると、大脳皮質のIL-1β、およびCOX-2 mRNAが老化ラットのみ増加していた。さらに、エンドトキシンインヒビターでLPS濃度およびmRNAの増加が減弱したことから、老化ラットに暑熱暴露を加えると、腸管細菌からLPSの移行が起こり、脳内においてサイトカインの産生を促進したと考えられた。 平成14年度:(1)In vivoマイクロダイアリシス法により、ラット内側前頭前野のセロトニン(5-HT)濃度を測定すると、Poly I : Cの腹腔内投与によって5-HTが次第に低下し、Poly I : Cによる活動量の低下が、5-HT受容体1Aアゴニストで抑制されたことなどから、Poly I:Cが脳内でIFN-αおよび5-HTTの発現を増強し、5-HT濃度の低下によって活動量の低下を引き起こすことを明らかにした。(2)海馬苔状線維-CA3回路において、SCFの灌流投与によって、二発刺激増強が、テタヌス刺激時と同じように修飾されること、テタヌス刺激による長期増強がSCFによって閉塞性に抑制されることなど、SCFがシナプス可塑性を修飾することを明らかにした。
|