研究課題/領域番号 |
12470059
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
北川 知行 財団法人癌研究会, 癌研究所, 所長 (50085619)
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研究分担者 |
季 康弘 (李 康弘) , 財団法人・冲中記念成人病研究所, 研究員 (10261405)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2001年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2000年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | mouse / lung tumor / resistance gene / chromosome / fine mapping / urethane / candidate / positional cloning |
研究概要 |
BALBマウスのウレタン誘発肺発癌耐性遺伝子であるPar2は、第18染色体遠位部に存在する。Par2をポジショナルクローニングするためには、C57BL/6マウスの第18染色体Par2領域をBALBマウスの同領域に移入したPar2-congenicマウスを利用し、同遺伝子の高精度染色体マッピングを行う必要がある。 慣習的には、10回の戻し交配をもってcongenicマウスの樹立が完了したものと判断される。しかし、我々は予備実験により、Par2の高精度染色体マッピングを目的とする場合、4回の戻し交配を終了した段階の不完全なcongenicマウスでも充分実用に足りることを明らかにした。よって、平成12-13年度にかけて、6回ないし7回の戻し交配を終えたsemi-6ongenicマウスを利用し、Par2の高精度染色体マッピングを試みた。その結果、Par2はD18Mit103遺伝子座とD18Mit188遺伝子座に挟まれる約0.5cMの領域に存在することが明らかになった。今後は同領域に含まれる候補遺伝子を精査し、Par2遺伝子の単離を進める。 一方、Par2-congenicマウスの樹立も9回の戻し交配により既に完了した。樹立されたcongenicマウスの肺発癌過程を親系統であるBALBマウスと比較することにより、Par2遺伝子単独の生物学的機能を解析することができる。特に、二段階発癌説に基づいたイニシエーション相、プロモーション相におけるPar2遺伝子の作用を組織、個体のレベルで明らかにする目的にcongenicマウスを役立てて行く。
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