研究課題/領域番号 |
12470060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
油田 正夫 三重大学, 医学部, 助手 (90293779)
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研究分担者 |
安藤 勝彦 三重大学, 医学部, 助教授 (90024710)
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | マラリア / オオキネート / スポロゾイト / ハマダラ蚊 / 接着蛋白質 / MAEBL / ネズミマラリア / CTRP / ノックアウト原虫 / ハマダラカ / 接着侵入 |
研究概要 |
研究代表者は、逆遺伝学的手法を用いマラリア原虫の媒介蚊への感染・侵入機構を分子レベルで解明することを目的として研究をおこなってきた。これまでに以下の成果をあげた。 マラリア原虫オオキネートの蚊中腸細胞への接着、侵入に関わる新たな遺伝子を探索する目的で、オオキネートESTデーターベースを構築した。ここから蚊の中腸への感染に関係する可能性のある複数の遺伝子を新たに見い出した。またそれぞれの遺伝子についてノックアウト原虫を作成し、オオキネートの接着侵入運動における機能を推定した。その結果オオキネートが中腸に感染する過程で重要な役割を果たす新たな遺伝子の同定に成功した。この遺伝子は分泌性蛋白をコードし、オオキネートの蚊中腸細胞内での移動に重要な役割をはたしていた。またこのタンパク質はマラリア原虫の細胞侵入に中心的な役割を果たすオルガネラであるミクロネームに局在することを明らかにした。 マラリア原虫スポロゾイトの蚊唾液線への接着、侵入に関わる新たな遺伝子を探索する目的で、スポロゾイトESTデーターベースを構築した。このデーターベースを用いた発現遺伝子の解析により、MAEBLと呼ばれる接着分子様タンパク質が、唾液線侵入直前のスポロゾイトに大量に発現されていること、またミクロネームに局在していることを明らかにした。さらにMAEBLノックアウト原虫を作成し、この分子が蚊の唾液線感染に必須であることを明らかにした。これらの結果はMAEBLがスポロゾイトの唾液線接着タンパク質であることを強く示唆した。
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