研究課題/領域番号 |
12470062
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
江崎 孝行 岐阜大学, 医学部, 教授 (90151977)
|
研究分担者 |
倉園 久生 岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)
飯田 哲也 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (90221746)
牧野 壮一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30181621)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2000年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
|
キーワード | バイオセーフティー / 教育用微生物 / レベルダウン / レベル3 / 病原因子 / 学生実習 / 感染症 / 病原細菌 / 危険度レベル / 教育用菌株 |
研究概要 |
医学教育の中で病原微生物に関する教育は重要な位置を占める.日本細菌学会では医学教育に使用する病原体をレベル3までと勧告している. この中には結核菌、チフス菌、ペスト菌、野兎病菌、炭疽菌、恙虫病原体、等が含まれる。このうち結核菌やチフス菌は臨床医が日常の診療で頻回に遺遇する病原体である。しかし我が国の医学教育現場ではレベル3の病原体を取り扱う施設が整備されている教育機関は皆無に近い。学生の教育に使用している実習室の大半はレベル1の徽生物しか取り扱えない劣悪な環境である。そこでレベル2およびレベル3の病原体を安全に取り扱うためには、これらの病原体から病原因子を欠損させた菌株を使用して、安全教育に利用する環境が必要になる。本研究を通じて、我々はレベル3の病原体を中心に病原因子をノックアウトさせた菌株を作成した。また既に国際的に利用されている菌株でレベルダウンが可能な菌(株)の情報を収集した。集落、生化学的性状検査が目的の場合、表現系に影響を与えない変異株の選択が必要である。遺伝学的な検出方法の教育のためには遺伝子の部分欠損が識別出来る配列を明示する等、目的に応じた遺伝子の欠損株を選択できる情報を収集した。そのため一つの菌種から複数の変異株を作成し、目的に応じて使い分ける選択が出来るようにした。 病原因子欠損株は今後、これらの菌株の安全度を日本細菌学会で審議してもらい、安全性を確認し公式にレベルダウンを認可してもらう作業が残されている。特に教育上重要な炭疽菌、赤痢菌、チフス菌、類鼻祖菌、ペスト菌、野兎病菌、ボツリヌス菌、コレラ菌についてレベルダウン候補株の安全性を第三者が検証することが必要になると考えている。
|