研究課題/領域番号 |
12470069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 康彦 三重大学, 医学部, 教授 (00022872)
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研究分担者 |
西尾 真智子 三重大学, 医学部, 助手 (70156040)
河野 光雄 三重大学, 医学部, 講師 (00234097)
鶴留 雅人 三重大学, 医学部, 助教授 (50159042)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | パラミクソウイルス科 / ルブラウイルス属 / 多核巨細胞 / CD147 / ADAM9 / モノクローナル抗体 / HIV / 破骨細胞 / パラミクソウイルス / FRP-1 / CD98 / 遺伝改変動物 / LAT-1 / ADAM / Cell fusion |
研究概要 |
ウイルスよる細胞融合誘導はウイルス側因子と宿主細胞側因子との相互作用によって制御されている。ウイルス侵入機構、膜融合及び多核巨細胞形成に関与するウイルス側因子と宿主細胞側因子を解析する。細胞融合に関与する因子としては、ウイルス誘導細胞融合の制御因子、Fusion Regulatory Factor-1 (FRP-1)が重要である事を証明した。FRP-1分子は細胞融合をpositiveにもnegativeにも制御できる多機能分子であり、ウイルスとFRP-1分子との細胞相互作用を解明することにより、ウイルスの発症病理の重要な局面が明らかになった。ウイルス誘導細胞融合と生理的細胞融合の共通する分子機構を解明することにより、生物現象における細胞融合の意義を解明した。FRP-1 transgenic miceやknockout miceを作製し、FRP-1分子の生理的重要性を明確にした。FRP-1 knockout miceは致死的であることを考える、FRP-1は生命活動に必須の因子と考えられる。とウイルスによる細胞融合は多様な因子の関与と多段階のステップを含む複合的な機構から成り立っている。本研究で、FRP-1はADAM-9やCD147分子と共同して細胞融合制御を行っていることを明らかにした。FRP-1は多様な因子と共同してFRP-1複合体を形成し、生理的膜融合にも深く関わっているので、FRP-1媒介細胞融合制御の分子機構を解明することは基礎生物学的にも新たな水準を切り開くものである。FRP-1のlight chainの機能を解析するともに、FRP-1のlight chainのN末端側と高いホモロジーを有する蛋白を3つ同定した。FRP-1のlight chain及びN-light chainのウイルス誘導細胞融合への作用は残された重要課題である。本研究によってウイルス細胞傷害を人為的に制御する方向が確立した。
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