研究課題/領域番号 |
12470078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 (2001-2002) 佐賀医科大学 (2000) |
研究代表者 |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | 自然免疫 / Toll-like receptor / MD-2 / Lipopolysaccharide / 病原体 / RP105 / MD-1 / LPS |
研究概要 |
感染防御機構において、病原体の認識が重要であることはいうまでもない。抗原特異的な認識は抗体やT細胞レセプターを持つリンパ球が担うと考えられていた。しかしながら病原体成分に特異的な認識分子としてToll-like receptorが発見され、自然免疫における病原体排除ばかりでなく、獲得免疫応答の誘導にも重要であることが明らかになってきた。病原体成分の中で最も強く免疫機構を活性化するものがエンドトキシン(LPS, Lipopolysaccharide)である。エンドトキシンショックをはじめとして多くの疾患に関わることが報告されており、多くの研究者がその認識機構を研究し、認識分子を検索してきた。LPSの認識機構も長い間なぞであったが、TLRとして最初にクローニングされたTLR4がその認識分子であることが明らかにされた。我々はTLR4の細胞外ドメインに会合する分子MD-2をクローニングした。本研究期間においてはMD-2分子がTLR4によるエンドトキシン認識に重要かどうかについて、MD-2欠損マウスを作成することで検討した。その結果、MD-2欠損マウスはTLR4欠損マウスと同様にLPSにまったく応答しないことが明らかとなり、長い間検索されてきたエンドトキシン認識分子はTLR4-MD-2であることが結論された。またTLR4-MD-2に構造的に類似したRadioprotective105(RP105)-MD-1についてもそれぞれの遺伝子欠損マウスを作成した。これらのマウスはB細胞においてのみ、LPS応答が低下していた。したがってB細胞のLPS応答にはTLR4-MD-2ばかりでなく、RP105-MD-1も関わることが明らかになった。
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