研究課題/領域番号 |
12470080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
東 隆親 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (00028234)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 抗体 / 適応的進化 / 体細胞突然変異 / 抗原レセプター / DNAポリメラーゼ / 記憶B細胞 / Polκ / 抗原受容体 / 相互作用 / 進化 / エントロピー / 親和力 / 結合部位 |
研究概要 |
抗体の適応的進化は抗体遺伝子の可変領域に特異的に発現する体細胞突然変異と変異したB細胞抗原レセプター(BCR)をもつB細胞の抗原による選択の過程から成っている。本研究は(1)体細胞突然変異が抗体のV遺伝子に限定して発現するように制御しているシス反応性因子の同定、(2)DNAポリメラーゼκの体細胞突然変異への寄与、(3)体細胞突然変異によるアフィニティの増大とCDR3ループの構造の関係、(4)記憶B細胞のアフィニティの増大を指標にFACSで直接選別する方法の開発、(5)アフィニティマチュレーションの過程の熱力学的解析から成っている。(1)では、H鎖遺伝子の3'領域に存在するDNAse感受性領域がH鎖遺伝子の高頻度突然変異に重要であることを明らかにした。一方体細胞突然変異にはDNAポリメラーゼの関与が示唆されていたが、少なくともDNAポリメラーゼκは関与しないことを(2)で示した。更に、抗原による選択された変異BCRをもつ細胞は記憶B細胞として長期生存することが知られているが、これらの細胞をアフィニティを指標にFACEで選別できることを明らかにした。また、(5)では、一つの祖先B細胞に由来し、進化の過程にあるB細胞をハイブリドーマとして取得し、これらの細胞の産生する抗体のハプテン-抗体相互作用の反応速度論的解析および熱力学的解析を行い、抗体の適応的進化の過程では、エントロピーの増大を可能にするようにアミノ酸の変異は抗原結合部位から離れた位置に導入されていることを示した。
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