研究課題/領域番号 |
12470100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
柳川 洋 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30077169)
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研究分担者 |
大木 いずみ 自治医科大学, 医学部, 助手 (50296092)
中村 好一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50217915)
三浦 宜彦 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10143421)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
2001年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2000年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 川崎病 / 疫学 / 全国調査 / 心後遺症 / 予後要因 / 再発 / 羅患率 / 患者データベース / γグロブリン治療 / 予後 / 罹患率 / ガンマグロブリン治療 |
研究概要 |
1.全国疫学調査による川崎病発生動向と疫学像の解析 (1)最近2年間の新発生患者を加えた患者登録及び疫学像の解析 1999年、2000年に発生した患者の全数把握を行った結果、15,314人の患者が把握された。これらの患者の疫学像の特徴(性、年齢、同胞発生、再発、治療、急性期心障害、心後遺症、生存・死亡、臨床検査所見などを明らかにした。また、過去10年間の患者も含めて、患者発生の時間的、空間的特性(散発発生、局地的な小流行、地域集積性)を明らかにした。 (2)川崎病死亡の変遷 1970以来1998年までの間に把握したすべての死亡例449人を対象にして疫学像を明らかにし、川崎病の生命予後の改善に寄与した要因を明確にすることを目的として実施した。死亡例449人の致命率は0.29%、男/女比は1.5であった。年齢別致命率は、1歳未満で高く1歳以上の各年齢群の3.9倍であった。また、γグロブリン治療の普及に伴い、致命率は1歳未満で著明に低下し、特に0-2月では普及前に比べて8分の1以下であった。 (3)年齢曲線の解析 川崎病の年齢別罹患率は、通常0歳代の後半にピークを有する一峰性のカーブを示していたが、1997年及び1998年の患者では、両年とも月齢6-8か月にくぼみが見られ、前後の月齢群(3-5か月と9-11か月)よりも有意に低い値であった。今回の解析から、初診時の季節により年齢のピークが6か月間ずれたために二峰性になったことが明らかになった。 2.川崎病発病後の後遺症合併の危険因子の解明 (1)急性期、発病後1か月、発病後1年の対比による心後遺症合併の危険因子の解明 心後遺症の出現に影響を及ぽす因子として、急性期では、好中球割合(70+%/<70%)が、1か月後では年齢(<1y/1+y)、再発、好中球割合(70+%/<70%)が、1年後では再発、白血球数(12000+/<12000/μ1)、好中球割合(70%+/<70%)が統計的に有意であった。γグロブリン治療は1年後の心後遺症にも影響があり、γグロブリンは短期問(2日以内)に完結することが望ましい。 (2)川崎病再発の危険因子の解明 川崎病患者の再発要因を観察した結果、初発時の年齢1歳以下、心後遺症合併例、初発時のγグロブリン使用量1500mg/kg以上の者で再発危険が高かった。 3.データベースの拡充 将来の長期予後追跡に備えて、169,000人の川崎病患者のデータベースを完成した。将来患者が成人した後の動脈硬化の危険因子とも考えられるので、将来の追跡に役立てることができる。
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