研究課題/領域番号 |
12470116
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 登 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (40235982)
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研究分担者 |
永渕 裕子 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助手 (80278001)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2001年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2000年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / RAG / 興DNA交代 / Bリンパ球 / レセプターエディティング / アポトーシス / 抗DNA抗体 / B細胞株 / EBウイルス / 抗CD40抗体 |
研究概要 |
SLEでの自己抗体産生にはレセプターエディティング(RE)の不調が関わる。REの不調にRAG発現が関与するのかを検討した。SLEB細胞では非刺激状態でB細胞にRAG1,RAG2を過剰に発現しており、SAC+IL-2刺激による発現の増強を認めなかった。この成績はループスモデルマウスB細胞で報告されているRAG過剰発現と一致した成績である。SLE患者B細胞から抗DNA抗体産生B.細胞を分離した。方法はビオチン化DNAを患者B細胞と反応させた後、磁力を用いてDNA結合B細胞と非結合B細胞に分離した。DNA非結合B細胞はRAGを過剰に発現し、SAC+IL-2刺激後もRAGは持続的に発現していた。一方、DNA結合B細胞は非刺激状態でもSAC+IL-2刺激を行ってもRAGの発現を認めることはなかった。同様に、DNA非結合B細胞はRAGmRNAを過剰に発現した。DNA結合B細胞では非刺激でもSAC+IL-2刺激を加えてもRAGmRNAの発現は認めなかった。即ちSLE患者の抗nNA抗体産生B細胞はRAGを発現できないことが示された。SLE抗DNA抗体産生B細胞がRAGの発現を経てアポトーシスに陥ることがあるのかAnnexinVを用いて検討した。RAGを恒常的に発現しているDNA非結合B細胞にはアポトーシス細胞を認めた。これに対してRAGを全く発現しないDNA結合B細胞はアポトーシスに陥らなかった。即ち、DNA結合B細胞はRAGを発現せず、REを起こさず、アポトーシスにもならず生体内で存続し続けることが示された。この成績は、SLE患者抗DNA抗体産生B細胞ではRAGは発現されず、REもアポトーシスも起こらずSLE患者抗DNA抗体産生B細胞は自己抗体遺伝子の産生が持続することを示している。即ちSLE患者B細胞は過剰にRAGを発現しているにもかかわらず、SLE患者抗DNA抗体産生B細胞ではRAGの発現は全く認められない。このためにSLE患者抗DNA抗体産生B細胞は自已反応性B細胞レセプターがREを起こすことなく、またアポトーシスで除去されることもなく、抗DNA抗体産生を維持することで、SLEの病態形成に至ると考えられた。
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