研究課題/領域番号 |
12470148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣井 透雄 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30311624)
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研究分担者 |
林 同文 東京大学, 大学院・医学系研究科, 寄付講座教員 (80313104)
小室 一成 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (30260483)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | Csx / Tbx5 / ANP / 協調作用 / 心奇形 / Holt-Oram症候群 / Holt-Oram syndrome |
研究概要 |
我々は、Csx/Nkx2-5をbaitとして酵母two-hybrid systemを用いて、ヒト心臓cDNAライブラリーをスクリーニングし、Csxと会合する分子とし、T-box型の転写因子Tbx5をえた。Tbx5の遺伝子変異は心臓と上肢の奇形のHolt-Oram症候群(HOS)を起こす。免疫沈降、プルダウンアッセイの会合実験により、CsxのホメオドメインとTbx5のN側領域とT-boxのN側が会合に重要であった。Tbx5がCsxと同様にANPを活性化し、Tbx5のN側領域とT-boxが必要であることを明らかにした。ANPプロモーターのTbx5による活性化は-270bpと-240bpの間で大きく低下して、近くのDNAでEMSAを行い、結合配列をTCACACCTと同定した。これはT-box familyのbrachyuryの回文様結合配列T(G/C)ACACCTAGGTGTGAAATTの前半分に完全に一致していた。しかも、Csxの結合配列TGAAGTGの1bp上流にあり、Tbx5とCsxが会合してヘテロダイマーを形成し、隣合ってANPプロモーターに結合して、協調的に活性化していると考えられた。さらに結合配列に点変異をいれ、(T/c)(C/G/A)ACACCTと決定した。 HOSのmisssense変異で、G80Rは上肢の異常は軽く心臓に大きな異常があり、R237Qは心臓の異常は軽く上肢に大きな異常をきたす。R237Qは野生型Tbx5と同様にANPを活性化するが、G80Rは野生型の半分程度しか活性化できず、Csxとの協調性もなかった。心筋分化モデルのP19CL6細胞株に野生型Tbx5を発現すると心筋への分化が促進され、心臓特異的遺伝子の発現が亢進していたが、R237QではもとのP19CL6細胞とあまりかわらず、G80Rでは分化は完全に抑制され、心臓特異的遺伝子の発現は抑制された。
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