研究課題/領域番号 |
12470165
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 滋 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30124605)
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研究分担者 |
大橋 芳之 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60250825)
久間木 悟 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (20311566)
峯岸 正好 東北大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20211592)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
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キーワード | FBウイルス / リアルタイムPCR / ネオマイシン耐性EBウイルス / T白血病細胞株 / ケモカインレセプター / 慢性活動性EBウイルス感染症 / EBウイルス / 血球貧食症候群 / 血球貪食症候群 |
研究概要 |
1)慢性活動性EBV感染症(CAEBV)あるいはEBV関連血球貧食症候群(VAHS)症例について、末梢血CD3、CD4、CD19、CD56の各分画を免疫磁気ビーズ法により分離し、DNAを抽出した。さらにそれぞれの分画のDNAについて、リアルタイムPCR法によりEBVゲノムを定量的に検出する方法を確立した。2)白血球減少が著明な難治性VAHSの1例については、造血幹細胞移植を行い救命し得た。(1)臍帯血リンパ球中にもEBV感染細胞に対する細胞障害性T細胞が有効に存在すること、(2)経過の追跡にリアルタイムPCRが有効であることが確認出来た。3)EBV感染T細胞株を作製する試みを行った。L-MEG細胞の増殖を支持するネオマイシン(Neo)抵抗性Balb/3T3細胞の作製を行った。ネオマイシン耐性EBVをL-MEGに感染させ、Neo抵抗性Balb/3T3細胞を支持細胞としNeo抵抗性L-MEG細胞株の樹立を試みたが、現在までの所、ネオマイシン抵抗性細胞株は得られていない。4)EBV感染症患者のリンパ球サブセットにおけるケモカインレセプターの発現について検討した。伝染性単核症ではCCR2(CD4とCD8)、CCR5(CD8)、CCR6(CD4とCD8)が括弧内に示したゲート内でダウンレギュレート、EBV-VAHSではCCR1(CD8)、CCR2(CD4とCD8)、CCR5(CD4とCD8)、CCR6(CD4とCD8)、CXCR1(CD8)、CXCR2(CD8)のダウンレギュレーション、またCD4+およびCD8+細胞のCXCR4のアップレギュレーションが観察された。NK細胞にEBVが感染しているタイプのCAEBVでは、CCR1の著明なアップレギュレーション、またCXCR1およびCXCR2の軽度のダウンレギュレーションが観察された。同じEBV感染症あるいは関連疾患といっても、ケモカインレセプターの発現態度は様々である。症例数を増やして解析を続ける必要がある。
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