研究課題/領域番号 |
12470172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
中澤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
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研究分担者 |
竹内 隆 三菱化学生命科学研究所, 発生制御, 主任研究員
山村 英司 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90230531)
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
杉村 洋子 東京大学, 医学部, 助手 (70291698)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 心臓 / 流出路 / jumonji遺伝子 / マウス胎仔 / ニワトリ胚 / 発生 / 心臓神経堤 / Jumonji遺伝子 / Jumonji |
研究概要 |
マウス遺伝子トラップ法によって同定されたJumonji蛋白が細胞周期進行上重要であるサイクリンD1の遺伝子発現を直接抑制することにより、発生過程における心筋細胞の増殖を抑制し、心臓の形態形成を制御することをJumonjiおよびサイクリンD1遺伝子の変異体および強制発現トランスジェニックマウスを用いて明らかにした。一方、Jumonjiに依存しないサイクリンD1遺伝子を介した同機能のカスケードも存在することを示した。また、サイクリンD1遺伝子の発現を任意に誘導できるトランスジェニックマウスを作製、解析することにより、発生過程のみならず、生後の心筋細胞の増殖停止においてもサイクリンD1遺伝子の発現抑制が必要であることを示した。これら成果は、心臓発生および生後の分化増殖維持の機構理解に新たな重要な知見を与えた。 遊走前の心臓神経堤を除去したニワトリ胚心臓では、大動脈と肺動脈をしきる中隔が形成されず1本の血管、総動脈幹遺残が形成される。我々はこのモデルを使って心臓神経堤の心筋への影響、心臓形態形成への影響を検討してきた。心臓神経堤は心臓の流出路のクッション内に侵入するが、このとき周囲の心筋細胞とクッション細胞に影響をおよぼすことが判明した。とくに、心筋細胞の増殖と細胞死を制御する可能性が示唆された。また、同時にレチノイン酸による感受性も考慮することが重要であることがわかった。
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