研究課題/領域番号 |
12470188
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小西 淳二 京都大学, 医学研究科, 教授 (70026970)
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研究分担者 |
小林 久隆 京都大学, 医学研究科, 助手 (60311734)
佐賀 恒夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40273445)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | アンチセンスオリゴDNA / デンドリマー / アビジン / インジウム-111 / 腹腔内播種 / イメージング / 内照射療法 / 遺伝子キャリアー / オージェ電子 / 内部転換電子 |
研究概要 |
オリゴDNA(oligo)と複合体を形成する、合成ポリアミンのデンドリマー(G4)と、癌細胞親和性を有するアビジン(Av)を用いて、oligoの運搬担体を合成した。oligo/G4、oligo/G4-Avを培養癌細胞と反応させると、oligo複合体は、oligoの単独の場合よりも多くのoligoを細胞内に移行させ得た。 並行して、oligoの担体として、G4と抗腫瘍モノクローナル抗体との複合体を合成、この複合体がマウス移植腫瘍への特異的集積性を維持していることを示した。 そこで三種類の^<111>In-標識oligo複合体(oligo/G4、oligo/G4-Av、oligo/Av)を、腹腔内播種を有するマウスに腹腔内投与し、体内分布を検討した。播種腫瘍への集積性は、oligoを単独で投与した場合に比し、oligoをこれらの担体と結合させることにより著明に向上し、多量の^<111>In-標識oligo複合体の投与により、腹腔内腫瘍のイメージングも可能であった。 ついでoligoを^<111>Inで、G4-Avを^<153>Gdで標識して複合体を形成、腹腔内腫瘍を有するマウスに投与、^<111>Inと^<153>Gdの放射能を別々に測定すると、血液と腎臓を除くすべての臓器・腫瘍において、^<153>Gdの方が^<111>Inよりも高い集積を示した。これは、複合体が腫瘍に到達後、局所で^<111>In標識oligoが遊離し、血中に戻り、腎に集積したものと推察された。 続いて、G4に多数のキレート部位を導入した後にAvと結合させ、^<111>Inで標識、高比放射能のAvの放射性標識体を合成した。^<111>In標識Avは、癌細胞と結合後、急速に内在化し、腹腔内腫瘍を有するマウスに大量の^<111>In標識Avを腹腔内投与すると、その生存期間は有意に延長し、^<111>Inの放出するオージェ電子や内部転換電子による内照射療法の可能性が示された。
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