研究課題/領域番号 |
12470201
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨山 佳昭 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80252667)
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研究分担者 |
柏木 浩和 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
織谷 健司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70324762)
本田 繁則 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00303959)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | β3インテグリン / 巨核球 / Inside-outシグナル / NCX / 活性化シグナル / インテグリン / 機能活性化機構 / リガンド結合能 / 機能欠失変異 / IAP / CD47 |
研究概要 |
β3インテグリン(αllbβ3およびαvβ3)は、止血栓および病的血栓形成や動脈硬化病変発症などにおいてその中核をなすため、その機能発現機構の解明およびその制御法の開発は臨床上極めて重要であり急務の課題であるといえる。本年度の研究ではいまだ不明であるβ3インテグリン活性化機構解明にむけて、血小板以外の遺伝子導入可能な細胞を用いた実験系の構築とそのシグナル伝達分子の解析を行った。 はじめに細胞外領域に注目しαv鎖上の機能部位を同定すべく、βプロペラモデルに対応したアラニン変異実験を行い、αv鎖上の機能部位としてW3 2-3ループ内の178Tyrが重要であることを初めて明らかにした。次に新たな実験系の構築にむけ有核細胞を用いて検討した結果、ヒト臍帯静脈血より分離した単核球から分化させた巨核球系細胞やある種の巨核球系細胞株においては、巨核球の分化マーカーであるCD42b(GPIb)陽性細胞においてTRAPやPKCにて数分間刺激するとαllbβ3が活性化することを見出した。αIIbβ3活性化分子を同定すべく巨核球系細胞株を用いてCD42b陽性細胞分画と陰性細胞分画間においてdifferential display法にて現在シグナル伝達分子のスクリーニング中であリ、既にcyolin D3などの分子を同定しており、今後これらの分子の機能解析を進める予定である。 一方、申請者らがαllbβ3活性化機構に重要であることを初めて示唆したNCXに関しては、血小板においては110kDのNCXとは異なり蛋白レベルおよびmRNAレベルにおいて新たな70kDのアイソフームが存在することを見出し、今後その機能解析を進める予定である。
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