研究課題/領域番号 |
12470204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50186798)
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研究分担者 |
外島 正樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (00306151)
内田 美栄 自治医科大学, 医学部, 助手 (80316520)
森 政樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (00337346)
柏井 良文 自治医科大学, 医学部, 助手 (10271222)
桐戸 敬太 自治医科大学, 医学部, 助手 (90306150)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | Stat3 / 巨核球造血 / GATA-1 / トランスジェニックマウス / FKHRL1 / UT-7 / EPO / 細胞周期 / DNAマイクロアレイ / タモキシフェン / DAF-16 / Stat1 / 赤血球造血 / CD34 / エリスロポエチン / トロンボポエチン / 赤血球 / 巨核球 / GATA1 |
研究概要 |
1.巨核球造血におけるStat3のin vivo機能解析:我々はトロンボポエチン刺激によって活性化されるStat3に注目し、巨核球造血におけるStat3の機能を明らかにすることを目的に、赤血球・巨核球系に特異的に発現するGATA-1のプロモーターにStat3ドミナントネガティブ型(Stat3F)を連結させたコンストラクトを用いてトランスジェニック(Tg)マウスを作製した。定常状態ではヘモグロビン値、血小板数、血小板機能は正常であったが、5-FU投与後の骨髄抑制からの血小板造血の回復に明らかな遅延が認められた。Stat3が巨核球系前駆細胞の急激な増幅に重要な役割を担っていることが示唆された。 2.造血におけるFKHRL1のin vitro機能解析:Forkhead転写因子ファミリーはForkhead domainと呼ばれるDNA結合ドメインを有し、非常に広範な種で保存されており、胚形成、分化、腫瘍発生など生物にとって重要な機能を担っている。特に線虫に存在するDAF-16は寿命に関わる分子として注目されている。我々はDAF-16のヒトホモログであるFKHRL1がエリスロポエチンやトロンボポエチンシグナル伝達系の下流に存在することを明らかにした。さらにヒト臍帯血由来CD34陽性細胞への活性型FKHRL1cDNA遺伝子導入実験を行い、形成される赤芽球コロニー数が有意に減少することを見出した。UT-7/EPO細胞株を用いてタモキシフェンによるFKHRL1発現誘導系を樹立し、FKHRL1が細胞周期をG0/G1期に停止させることを証明した。さらにDNAマイクロアレイ法を用いて、タモキシフェン添加前後の遺伝子発現パターンを比較検討し、両者で発現の異なる遺伝子を検出した。その結果、TRAIL、PA26を含む数種類の遺伝子がFKHRL1の標的遺伝子である可能性が示唆された。現在GATA-1の発現調節領域の下流にマウスの活性型および優位抑制型FKHRL1を連結させたコンストラクトを作製し、Tgマウスの樹立を行っている。
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