研究課題/領域番号 |
12470206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 川崎医療短期大学 (2001) 川崎医科大学 (2000) |
研究代表者 |
八幡 義人 川崎医療短期大学, 介護福祉科, 教授 (70069011)
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研究分担者 |
和田 秀穂 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70191830)
杉原 尚 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60140505)
山田 治 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (50104790)
賀来 万由美 川崎医科大学, 医学部, 助手 (20319940)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 赤血球膜蛋白質 / 遺伝子発現調節 / 分子電顕学 / スペクトリン / バンド3 / プロテイン分画4.2 / 遺伝性球状赤血球症 / 遺伝子のメチル化 / 赤血球膜異常症 / 膜蛋白質 / アンキリン / 遺伝子の発現調節 / 赤芽球分化 / プロテイン4.2 |
研究概要 |
(I)わが国における赤血球膜異常症のphenotypeとgenotypeの検索 平成12年度(第1年度)に引き続いて、本年度(第2年度)も、赤血球膜異常症31家系64症例の検索を施行した。その結果、新たに検索を行った膜異常症の内訳は遺伝性球状赤血球症(HS)13家系16症例、遺伝性楕円赤血球症(HE)2家系3症例、protein 4.2(P4.2)完全欠損症2家系2症例、遺伝性有口赤血球症1家系2症例と判明し、その他の症例は現在鋭意、解析中である。このうち、P4.2完全欠損症は2家系とも遺伝子解明の結果、P4.2遺伝子における点変異(142Ala→Thr)のhomozygote(いわゆるNippon type)と判明した。 以上の成績の結果、従来からの研究代表者らによる結果を合わせると、全検索自験症例数は、636家系1078症例となった。 (II)遺伝性球状赤血球症(HS)のgenotypeの解析成績 病因としての赤血球膜蛋白関連遺伝子変異としては、(1)band 3(B3)遺伝子(EPB3)変異は、frameshift変異3種、splicing変異1種、missense変異8種、計12種が同定でき、このうち、既報の2種を除いた10種が日本人に特有であった。(2)ankyrin(ANK)遺伝子(ANK1)では、frameshift変異9種、nonsense変異4種、splicing変種6種、計19種を同定したが、全て日本人に特有であった。(3)P4.2関連遺伝子(ELB42)では、missense変異を主体とした常染色体劣性遺伝形式をとる3種を同定した。 (III)赤血球膜蛋白質遺伝子とその蛋白質発現に関するgene methylationの意義 ヒト赤血球膜蛋白質とその関連遺伝子のうち、B3(EPB3), P4.2(ELB42), β-spectrin(SPTB)の3種を選び、そのgene methylationについて、各々の特性を検索した。その結果、SPTBには、多数のCpG siteがあり、メチル化は全く認められなかった。ELB42は、幼若培養樹立株(UT-7)赤芽株では、非メチル化されているのに対し、成熟赤芽株ではほぼメチル化されていた。EPB3は、sites EおよびGで特異なメチル化度の低下を認めた。
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