研究課題/領域番号 |
12470223
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 久留米大学 (2001) 国立循環器病センター (2000) |
研究代表者 |
児島 将康 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20202062)
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研究分担者 |
寒川 賢治 国立循環器病センター, 生化学部, 部長(研究職) (00112417)
KOJIMA Masayasu INSTITUTION, DEPARTMENT, TITLE OF POSITION National Cardiovascular Center, Biochemistry, Director (20202062)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2001年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | グレリン / 成長ホルモン / 摂食調節 / 胃 / 膵臓 / 脂肪酸 / オーファン受容体 / X / A-like細胞 / des-Gln14-ghrelin |
研究概要 |
申請者らがヒトおよびラットの胃から発見したグレリンは、成長ホルモン分泌促進および摂食亢進作用をもつ新しい生理活性ペプチドである。グレリンは3番目のアミノ酸セリンが、脂肪酸であるオクタン酸によって修飾されており、しかもその修飾基の存在が活性発現に必要という、これまでに知られていない構造をしている。申請者らはグレリンに関して本年度中に次のような研究を行った。 1,グレリンの脳室内投与によって強力な摂食亢進作用を示すを明らかにした。ラット脳質内ヘグレリンを慢性投与すると、ラットの脂肪組織は増大し、体重が増加した。このグレリンの摂食亢進作用はニューロペプチドYを介しての作用であった。2,血中グレリン投与によって血圧が低下するが、心拍数は変化なかった。心不全でカヘキシアを起こしているモデルラットへのグレリン投与によって、心機能の改善が見られた。3,グレリンが哺乳類だけでなく、両生類にも存在することを明らかにした。Bullfrogのグレリンでは3番目のアミノ酸がスレオニンで、その側鎖は哺乳類グレリンと同じくオクタン酸によって修飾されていた。4,グレリンは胃だけでなく、消化管全体に存在していた。消化管でのグレリンは下部消化管に行くほど、含量は低下した。5,グレリンは膵臓にも存在して、インスリン分泌を刺激することを明らかにした。グレリンは膵臓のランゲルハンス島のA細胞にグルカゴンと共存していた。 以上のことから、グレリンが単に成長ホルモン分泌調節をするだけでなく、代謝・エネルギー調節に深く関与するホルモンであることが明らかになった。またグレリンは循環器作用も有しており、グレリンの幅広い臨床応用が期待される。
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