研究課題/領域番号 |
12470231
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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研究分担者 |
桜井 武 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (60251055)
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
加計 正文 秋田大学, 医学部附属病院, 助教授 (90214270)
八木 健 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (10241241)
鳥居 邦夫 味の素(株), 中央研究所・基盤研究所, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2000年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 摂食中枢 / 弓状核 / グルコース / インスリン / オレキシン / レプチン / グレリン / NPY / Neuropeptide Y / N型Ca^<2+>チャン / Protein KInase A / 細胞内Ca^<2+> / 視床下部 / 外側視床下部 / カルシウム / ニューロペプチドY / 腹内側核 |
研究概要 |
我々が開発した単離ニューロン機能解析・細胞同定法にin vivo実験を併用し、以下の研究成果を得た。 1 摂食亢進ペプチドオレキシンについて、視床下部外側核のオレキシンニューロンがグルコース濃度低下により活性化されることを明らかにし、本ニューロンの活性調節機構の一つを解明した。また、オレキシンのちう一つの作用として、中脳VTA領城のドーパミン神経を活性化し、これは行動亢進にリンクしていることを示した。 2 摂食亢進に中心的役割を担っている、視床下部弓状核のNPY(Nenropeptide Y)ニューロンの活性調節について、摂食亢進物質の低グルコース・オレキシン・グレリンにより活性化され、一方、摂食抑制物質の高グルコース・レプチン・インスリンにより抑制されることを直接証明した。 3 摂食抑制に中心的役割を担っている、視床下部弓状核POMCニューロンおよび視床下部腹内側核グルコース応答ニューロンの2つの神経系が、いずれも、摂食抑制物質の高グルコース・レプチン・インスリンにより活性化され、一方、摂食亢進物質の低グルコース・オレキシンにより抑制されることを直接証明した。 4 腸由来の糖代謝調節ペプチドGLP-1について、従来から知られる内分泌作用に加えて、迷走神経Nodose Ganglionを直接活性化することを単離ニューロンレベルで証明した。この経路の生理的意義として、食後放出されるGLP-1による摂食抑制とインスリン分泌促進作用の一部を仲介する可能性を示唆した。 5 オレキシン1型および2型受容体固有のシグナル伝達機構を解明し、それぞれがNPYニューロンの活性化およびPOMCニューロンの抑制を仲介することを示した。
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