研究課題/領域番号 |
12470237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70322071)
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研究分担者 |
市川 直哉 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (60251451)
別宮 好文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70199454)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2001年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2000年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 腫瘍免疫 / 樹状細胞 / 遺伝子治療 / サイトカイン / NK細胞 / IL-18 / アデノウィルス・ベクター / レトロウィルス・ベクター / インターロイキン / in vivo electroporation / アデノウイル・スベクター / レトロウイルス・ベクター |
研究概要 |
癌免疫遺伝子治療により微小転移巣の制御が可能になれば、手術療法の弱点を補完し、癌患者の長期予後を各段に改善できる可能性がある。そこで、非常に強力な抗原提示能力を持ち免疫制御の鍵を握る細胞群と考えられている樹状細胞を用いた効果的な免疫遺伝子治療の開発を目指した研究に着手した。遺伝子改変樹状細胞を用いた癌治療モデルの検討と各種ヒト樹状細胞への遺伝子導入法の確立を二大目標に掲げ、検討を進めた。その過程で、生体内での樹状細胞の分化と増殖を遺伝子導入技術により可能にする方法も検討を始めた。各種免疫制御分子の遺伝子を樹状細胞に導入し、それらの免疫制御効果に関して検討した。その結果、各々の遺伝子導入により、樹状細胞機能が変化し、その結果個体内の免疫反応が大きく変化することが判明した。また、IL-18の腫瘍治療モデルにおいて、特異的免疫の成立過程において、樹状細胞が重要な働きを果たしていることが判明した。また、臨床の場において比較的簡便に採取できる末梢血単球由来の樹状細胞にアデノウィルス・ベクターを用いた遺伝子導入法に関しても検討した。種々の検討により、MOI50において、約50%の感染効率が得られるような条件をみいだし、その応用法を検討している。この研究においては、In vivoエレクトロポレーション法を用いてFlt3-Lを遺伝子導入することによりFlt3-L遺伝子を導入すれば、骨髄由来樹状細胞を生体内で動員できることを証明した。今後、本研究の結果を踏まえた研究を続けることにより、樹状細胞を用いた免疫遺伝子治療の臨床応用が数年内には開始できると考えている。
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