研究課題/領域番号 |
12470241
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90203249)
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研究分担者 |
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70190999)
定永 倫明 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20304826)
渋田 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2001年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2000年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | DNAマイクロアレイ / 発現プロフィル / 胃癌 / ポイント診断 / 術前病期遺伝子診断 / 予後評価 / リンパ節転移 / 病期 / 重み付け点数化 / 癌関連遺伝子 / Cancer Chip / 癌の悪性度 / MMP-7 |
研究概要 |
【方法】 (1)胃癌43症例の腫瘍組織と健常組織のmRNAを用い、DNAマイクロアレイを用い解析を行った。各種臨床病理学的因子に関連する遺伝子を抽出し、更に予後予測のための遺伝子重み付けポイント診断法を開発した。 (2)6例の胃癌組織よりLCM法とT7増幅法を用いて微量サンプルでのマイクロアレイ解析が可能かを調べた。 【結果】 (1)胃癌43症例の解析により予後に関与する遺伝子として、MMP-7、fibronectin precursor、TGFb RIII等70種類(全体の17%)を抽出した。臨床病理学的には(1)深達度ではMMP7、keratin6B、thrombospondin2等が関連すること。(2)リンパ節転移ではMMP7、thrombospondin 2、fibronectin precursorが関連することが明らかになった。ついで各遺伝子ごとに重み付けポイントを設定し、症例ごとに重み付けポイント総計を算定したところ(a)100点を超える症例は全例5年未満に死亡、(b)5年以上生存した症例は100点未満、(c)臨床病期I、II期の中に進行癌と同様の遺伝子発現変異をとる症例(ポイント100点以上)があり、早期死亡していた。 (2)胃癌原発巣、転移巣由来の微量サンプルでのLCMとT7増幅法併用によるマイクロアレイ解析は6例全例で可能であった。原発巣、転移巣で胃癌の基本的な発現プロフィルはそれぞれの患者ごとに共通していたが、特に転移巣で高発現している遺伝子としてCDK-4,FGF-2,CathepsinB、Rho関連遺伝子を認めた。 以上の結果はClin. Cancer Res.に発表予定である(2002,in press)
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