研究課題/領域番号 |
12470242
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安井 久喬 九州大学, 大学院・医学(系)研究科(研究院), 教授 (20089923)
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研究分担者 |
西田 誉浩 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (50284500)
富田 幸裕 九州大学, 大学院・医学(系)研究科(研究院), 講師 (90180174)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2001年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2000年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | cyclophosphamide / キメリズム / 免疫寛容 / 分割投与 / 骨髄細胞 / 副作用軽減 / 大動物 / 皮膚移植 / ドナー特異的免疫寛容 / Busulfan / α-Gal / B細胞 |
研究概要 |
我々はこれまでcyclophosphamideを用いたキメリズ厶に基づく免疫寛容の誘導系について1985年より実験を行い、50報以上の報告を行ってきた。マウスにおいて、MHC一致、マイナー抗原不一致の組み合わせにおいて、ドナー脾細胞1x10E8投与後cyclophosphamide200mg/kg投与するという簡単なプロトコ-ルにて、永久的なキメリズ厶と皮膚移植片の永久生着が認められる。また、cyclophosphamide200mg/kg投与に加え、Busulfan25mg/kg投与後、ドナー骨髄細胞1x10E8個投与することにより、MHC不一致の組み合わせにおいても永久的なキメリズ厶と皮膚移植片のキメリズ厶が得られ、ドナー特異的兔疫寛容が誘導できることを報告した。(j. Immunol.1999)。このプロトコ-ルを用い、大動物における免疫寛容を誘導する目的で実験を行い、プロトコ-ルの改良を行っている。まず我々がマウスにおいて開発したIn vitroにおける免疫寛容系(Transplantation,1986)は豚リンパ球を用いても寛容誘導が可能であった(Gu et al. Manuscript in preparation)。ミニ豚を用いたIn vivoの実験であるが、豚においてはCP200mg/kgは致死以上の量であり、CP100mg/kg以下の投与が必要であることが明らかとなった。このように大動物において免役寛容を誘導させるにはより低毒で副作用を軽減させることが望まれる。その前段階としてマウスにて次のような実験を行った。 (1)CPの分割投与による副作用軽減効果の試み:3分割(66mg/kgx3)投与によっても本寛容系は誘導可能であり、3分割することにより細菌(Pseudomonas菌)に対する感染抵抗性が得られた(Zhang, et al. Transplantation1997). (2)CPに加え、ドナー骨髄細胞を追加することでCPの量を100mg/kgに減量できた。(Manuscript in preparation)
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