研究課題/領域番号 |
12470244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
後藤 満一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160)
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研究分担者 |
斎藤 拓朗 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20305361)
阿部 幹 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (90212547)
金沢 幸夫 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20177497)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2001年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2000年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | Mitomycin C / islet transplantation / allograft / xenograft / TGF-beta / genotoxic stress / glucose metabolism / transplantation / islet / TGF-β / immuno-histology |
研究概要 |
本年度はMMC処置が膵島のインスリン分泌に及ぼす影響と、ラットからマウスの異種膵島移植の系において、MMC処置後の培養時間の延長が生着期間に及ぼす効果について検討した。 また、マウス同種移植の系において、MMC処置膵島の長期生着中の動物において、移植膵島に対する免疫寛容の有無を検討した。1000、100、10μg/dlのMMC処置により濃度依存性のインスリン分泌能の低下がみられたが10μg/d1濃度では障害を認めなかった。MMC未処置で20時間培養群の平均生着期間(MST)は11.9±2.5、日に対しMMC処置後20時間および40時間培養後の平均生着期間は各々33.8±25.5日、50.1±10.9日とMMC処置後の培養時間を長くすることによりさらに有意な生着延長効果が得られた。同種移植の長期生着例における再移植実験ではthird partyであるC3Hマウス(H-2k)膵島はコントロール群と同様に拒絶されたのに対し、ドナーであるBALB/cの膵島は若干ではあるが、有意な生着延長を認め、抗原特異的な免疫低応答性が誘導されていることが示された。MMC処置膵島と非処置膵島を同時に左右の腎被膜下に移植する実験では、MMC処置膵島では細胞浸潤の抑制がみられたが、非処置膵島では著明な細胞浸潤をともない、膵島は破壊された。 以上より、MMC処置のもたらす免疫抑制効果はsystemicな反応ではなく、局所で働くものと結論され、ホストの免疫能に影響を及ぼすことなく、膵島の生着延長を誘導できる方法と結論された。
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