研究課題/領域番号 |
12470265
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
|
研究分担者 |
古畑 智久 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80359992)
桂巻 正 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50253993)
三高 俊宏 (三高 俊広) 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50231618)
水口 徹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30347174)
本間 敏男 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30315494)
望月 洋一 札幌医科大学, 附属がん研究所, 教授 (40045381)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
|
キーワード | 胆汁うっ滞 / 肝不全 / 人工肝 / 細胞移植 / 小型肝細胞 / ビリルビン輸送 / 感染 / 類肝構造 / ヒト / 細胞分化 / 分化能 / 冷凍保存 / 肝細胞形質 / 正常肝細胞 / 毛細胆管 / 肝細胞 / 周術期 / サイトカイン / 感染症 / ヒトAGP / AGPR |
研究概要 |
目的とした研究内容は大きく3種に分けられる。第一は、「体外肝組織構築」、第二は「in vitro条件下での胆汁うっ滞解析」、第三は「細胞移植による肝不全治療」であった。第一の目的については、人工肝の作成および肝再生医学の応用につながる最も重要な研究である。本研究では小型肝細胞という肝組織由来の幹細胞として位置付けられている細胞の各種の立体培養化を可能とした他に、細胞の分化も確認しえた。さらに細胞凍結、融解という物理的刺激に充分に対応できるとも確認しえた。質と量の両面で細胞移植への応用の可能性を示唆しえた。第二の課題については、肝不全病態の象徴のひとつとしての肝細胞性胆汁うっ滞について、肝細胞の立体培養によるシステム研究から、毛細胆管レベルにおける収縮運動変化の解析と胆汁輸送能変化を観察することを目的とした。Couplet肝実質細胞あるいは小型肝細胞で構成されるコロニーを対象として毛細胆管の自動運動を確認した。そこへIL-1、TNF-αの影響の検討を試みたところ、毛細胆管収縮運動回数はdose dependentに抑制されることを確認しえた。また、一回の収縮態様についても不完全な運動となってしまうこと、収縮時に肝細胞間の結合装置の開大を生じ、毛細胆管内の内容物が細胞外へ流出していくことが想定された。第三の研究については、コロニー状態の長期間凍結保存、融解再増殖に成功した。この細胞を肝組織内注入し、その生存と増殖を一部確認しえたが一定の傾向を得る状況をつくり出すことは困難であった。
|