研究課題/領域番号 |
12470303
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40282660)
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研究分担者 |
伊藤 信行 京都大学, 大学院・薬学系, 教授 (10110610)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | Fibroblast growth factor / 骨 / 軟骨 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 軟骨細胞 / 成長因子 / 下皮骨細胞 |
研究概要 |
本研究では臨床応用を目指して、FGF-18による骨軟骨代謝調節機構に関する基礎的研究を行なった。マウス頭蓋骨由来初代骨芽細胞および骨芽細胞株MC3T3-E1培養系において、FGF-18は細胞増殖をFGF-2と同程度にまで促進した。分化および基質合成についてはともに著明な抑制効果を示し、この抑制効果もFGF-2と同等であった。この効果は、MAP kinaseであるERKのリン酸化を介するものであり、ERKの抑制物質であるPD98059によって著明に抑制された。新生児マウス肋軟骨より採取した初代軟骨細胞および軟骨細胞株ATDC5の培養系においても、FGF-18はFGF-2と同様に細胞増殖を促進し、分化・基質合成を抑制した。この効果はERK以外に、p38 MAPKのリン酸化を伴っており、PD98059のみならずp38の抑制物質であるSB203580によっても抑制された。また、FGF-18は、マウスの共存培養系において破骨細胞の分化も骨吸収活性も共に促進した。この効果は、一部は直接的にRANKLを誘導することによって、また一部は間接的にCOX-2の誘導・プロスタグランジンの産生を介することによって達成されるものであることが示された(Shimoaka T, et al. J Biol Chem 277:7493-7500, 2002)。なお、in vivoのFGF-18の薬理効果については、リコンビナント標品の供給が未だ十分ではなく、今後の課題として残された。
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