研究課題/領域番号 |
12470305
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
馬場 久敏 福井医科大学, 医学部, 教授 (00165060)
|
研究分担者 |
内田 研造 福井医科大学, 医学部, 助手 (60273009)
前沢 靖久 福井医科大学, 医学部・整形外科, 講師 (00262634)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
|
キーワード | 神経栄養因子 / アデノウイルスベクター / 遺伝子導入 / 脊髄損傷 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
研究概要 |
アデノウイルスベクターにより脊髄圧迫損傷部位に神経栄養因子(glial cell line-derived neuro-trophic factor : GDNF)発現ベクターを導入、遺伝子脊髄内発現を免疫組織学的に調べた。humanGDNF遺伝子を組み込んた非増殖型アデノウイルスベクター(AxCAhGDNF)をCOS-TPC法で作製した。14-16週齢Wister Ratを用い、脊髄圧迫損傷モデルを作製、圧迫部位への髄内投与を行い、免疫染色、RT-PCRで評価した。1)X-gal染色:損傷部を中心に広範囲に染色され、前角部、後索部にも、X-gal陽性細胞が観察された。これらの変化はベクター注入直後から認められた。X-gal染色と細胞マーカーによる二重染色では、micro tubleMAP2、Anti-Oligo.Ab、GFAP陽性細胞が観察され、それぞれの細胞への遺伝子導入、蛋白発現が確認された。2)GDNF、ChAT免疫染色の観察:損傷後約2週、4週のGDNF免疫染色では、コントロール(PBS群)に比べニューロンに特に強いimmuno reactivityが観察された。損傷後4週のChAT免疫染色では、コリン作動性ニューロンである前角ニューロンにも特に強いimmuno reactivityが観察された。3)ニッスル染色による前角部のcell count:細胞保護作用の確認はニッスル染色による前角部のcell countを行った。AxCAhGDNF群では特に2から4週においてPBS群に比べ有意に細胞数の減少が抑制されていた。アデノウイルスを用いた神経栄養因子遺伝子の導入は損傷された脊髄内における残存ニューロンの生存維持、再生能力の賦活化に役立つと考えられる。
|