• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自己硬化型細胞制御膜による骨組織再生と癒着防止に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 12470310
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関岡山大学

研究代表者

井上 一  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70033206)

研究分担者 尾崎 敏文  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (40294459)
原田 良昭  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (80252964)
石川 邦夫  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90202952)
川井 章  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (90252965)
竹内 一裕  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30304306)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
キーワードアルギン酸ナトリウム / 塩化カルシウム / アルジネート膜 / 癒着防止 / 細胞遮断膜 / 骨伝導 / 骨芽細胞 / 骨細胞
研究概要

本研究は、アルジネート膜が、癒着防止作用を有する細胞遮断膜の機能としての有用性を検討したものである。
まず、in vivoの実験として、ラットの背側の傍脊柱筋挫滅創における癒着防止効果について検討した。アルジネート膜は十分な創の被覆がなされ、創治癒期間における炎症は軽度であり、異物巨細胞による吸収を経て、良好な創のremodellingが確認された。アルジネート膜の吸収のコントロールを想定し、ステロイドの添加を試みると、急性期の炎症細胞浸潤については、ステロイド添加群では、やや軽減されているようである。次に、ビーグル犬での椎弓切除による神経周囲の癒着防止効果を検討した。短期の経過観察結果は、先の実験結果と同様であったが、長期の観察によると、アルジネート膜群では、癒着が少なく良好な結果を示したものが多かったものの、対照群と大差ない例もあった。当初アルジネート膜吸収期間の差による影響を考えていたが、ステロイド添加効果についても、中長期ではあまり明瞭な違いは認めていない
in vitro実験のLynda F. Bonewaldより提供された骨細胞cell line (MLO-Y4)に対するアルジネート膜の影響は、アルジネート膜上に播種した細胞では、顕微鏡下には骨細胞樹状突起の伸展は少なく細胞遮断膜効果を支持する。また骨特異蛋白(ALPおよびオステオカルシン)合成には、対照群との有意な変化を認めず、アルジネート膜による細胞障害性は認めていない。
以上、アルジネート膜は優れた空間占拠能を有しており、創修復機転において癒着防止作用を有する細胞遮断膜として有用性が確かめられた。将来的には臨床応用可能な人工材料のひとつと考える。アルジネート膜の細胞障害性についても、他分野での応用例のあることや本研究での細胞レベルでの評価では認められていない。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi