研究課題/領域番号 |
12470332
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
真崎 善二郎 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40038716)
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研究分担者 |
徳田 雄治 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90315200)
高木 紀人 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60295037)
藤山 千里 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (80209113)
塚原 常宏 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70315208)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 細胞培養 / 人工臓器 / 尿路上皮 / 代用膀胱 / コラーゲン / 平滑筋細胞 / 線維芽細胞 / 再生医療 |
研究概要 |
実験の概要 現在腸管利用による尿路再建術が最も汎用されているが、その腸管上皮による粘液分泌また電解質吸収の欠点を有する。尿路の代用物としてより理想的なものを得るために種々の材料に尿路上皮を生着させる実験を行った。コラーゲンゲルを混じた3次元培養系において、膀胱のacellular matrix (BAM),手術に利用される吸収糸でできたVicryl mesh,および大網など尿路再建に利用可能な物質のうえに尿路上皮細胞を播種した。 BAMおよびVicryl meshはよく上皮化できたが大網は最初上皮化できなかった。大網の表面を覆う中皮が尿路上皮細胞の生着を妨げていると思われた。培養系に脂肪細胞を混じて同じ生着実験を行い、同様な結果が得られたが、これに表皮成長因子を加えると上皮の重層化が観察された。したがって尿路代用物の上皮化には種々の因子が関与しているものと思われた。 支持組織への尿路上皮生着の時間的要素を見るため、生着を培養皿への付着時間で検討すると、I時間内に尿路上皮細胞の約50%、6時間内に80%が培養皿に付着していた。 大網をそのまま上皮化することができなかったため、大網を機械的もしくは化学的に処理した後、尿路上皮細胞を播種した。これら方法で大網を前処置することによって大網を上皮化することに成功した。科学的処理した後の大網上皮化実験では6-8層の良好な上皮化が得られた。 今後、上記の上皮化した支持組織を生体内に植えて検討する予定である。
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