研究課題/領域番号 |
12470339
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
井上 正樹 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10127186)
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研究分担者 |
京 哲 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (50272969)
高倉 正博 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (20313661)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | テロメア / テロメラーゼ / 卵巣癌 / 遺伝子治療 / 集学的治療 / hTERT / 癌治療 |
研究概要 |
(1)hTERT・プロモーターの下流にアポトーシス誘導遺伝子の発現ベクターを組み込んだベクター(hTERT/caspase-8)を作製し、婦人科癌株化細胞に感染させるとがん細胞にアポトーシスが生じる。しかし、hTERT/caspase-8ではアポトーシスは癌細胞にのみ生じるが正常細胞には生じない。hTERT/caspase-8で治療すると癌細胞のみに効果が発現し、遺伝子治療の副作用軽減をはかれることを示した。 (2)更に簡便性と安全性の高いBAVS(binary adenovirus system)を開発した。アポトーシス誘導遺伝子であるBaxはAd/GT-Bax発現ベクターを使うとGV-16により強力に活性化される。このことから、GV-16がhTERTプロモーターで癌細胞にのみ発現するベクターを使った一次システム(Ad/hTERT-GV16)に加えてGV-16で活性化されるAd/GT-Baxベクターを同時感染させる。この二段構えのシステムはより強力に正常細胞には障害なく癌細胞のみにアポトーシスを誘導した。 (3)生体免疫能の増強策としてケモカインの一つである単球走化因子(MCP-1)の発現を増強させる系を開発した。癌細胞へのMCP-1遺伝子導入により細胞障害性T細胞が誘導されると同時に樹状細胞の集積が認められ、腫瘍の増殖が抑制された。さらに、シスプラチンを微量併用投与すると相乗効果が得られることを示した。
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