研究課題/領域番号 |
12470361
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
寺崎 浩子 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40207478)
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研究分担者 |
鈴木 聡 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助手 (90314012)
三宅 養三 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30166136)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 網膜硝子体手術 / 黄斑部局所網膜電図 / 全視野網膜電図 / 内境界膜 / 糖尿病黄斑症 / 加齢黄斑変性症 / 黄斑移動術 / ポリープ様脈絡膜血管症 / 黄斑円孔 / 黄斑浮腫 / 加齢黄斑変性 / 網膜電図 / インドシアニングリーン |
研究概要 |
網膜硝子体手術と網膜の生理について研究した。網膜硝子体手術は病的硝子体や増殖組織を取り除くことにより網膜の環境を改善する治療である。一方、網膜硝子体手術操作が網膜、脈絡膜循環および網膜機能に影響を及ぼすことが考えられる。我々は黄斑部疾患とくに特発性黄斑円孔における内境界膜剥離の黄斑部機能に及ぼす影響について局所網膜電図を用いて研究した結果、ミューラー細胞の基底膜である内境界膜剥離は、本体であるミューラー細胞の機能に影響を及ぼすが、視力には影響を及ぼさないことがわかった(IOVS2001)。また、次に対象を糖尿病黄斑症として、もっとも単純な牽引性黄斑症の形態と手術による効果を光干渉断層計により明らかにした(AJO2001)。加齢黄斑変性症として硝子体、網膜下手術の網膜機能に与える効果と影響について検討した。本疾患に対する新生血管抜去術により早期に黄斑部網膜機能が回復し、それは網膜厚が減少することに寄与することが局所網膜電図と光干渉断層計の比較により明らかとなった(IOVS2002)。また本疾患に対する黄斑移動術の研究では、手術により視力は上昇するが、一定の汎網膜機能の損失と異なる順応反応があり、新しく形成された網膜-網膜色素上皮複合体のモデルの網膜機能が明らかとなった(IOVS2002)。本疾患に類似のポリープ様脈絡膜血管症は免疫組織学的特徴も類似したことを示した(BJO2002)。以上のように加齢黄斑変性の病態生理の解明を進めた。
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