研究課題/領域番号 |
12470365
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 鳥取大学 (2001-2002) 大阪大学 (2000) |
研究代表者 |
井上 幸次 鳥取大学, 医学部, 教授 (10213183)
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研究分担者 |
渡辺 仁 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60252673)
中曽 奈美 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (90335539)
宮崎 大 (宮ざき 大) 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (30346358)
林 皓三郎 神戸市環境保健研究所, 所長(研究職) (20012726)
大黒 伸行 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00303967)
馬場 高志 鳥取大学, 医学部, 助手 (40304216)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 角膜ヘルペス / T細胞 / 単純ヘルペスウイルス / DNAワクチン / gD / gD-IL-2 / サイトカイン / CDA細胞 / CD4細胞 |
研究概要 |
1.gDヘルペスワクチンの角膜ヘルペスに対する効果〜DNA投与と蛋白投与 単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)のenvelopeに表現されているglycoprotein D (gD)とヒトインターロイキン-2(IL-2)を融合させたgD-IL-2の蛋白ワクチンおよびプラスミドDNAワクチンのヘルペス性角膜炎に対する感染防御効果の評価をおこなった。方法としては、遺伝子工学的にgD-IL-2発現プラスミドおよびgD-IL-2蛋白を作製し,BALB/cマウスに対して、gD-IL-2蛋白については皮下もしくは結膜下注射で1μg/0.1mlを3週おきに2回ワクチン投与し、gD-IL-2プラスミド(DNAワクチン)の場合は、結膜下に90μg/0.05mlを2回投与した。gD-IL-2蛋白ワクチネーション後の感染防御効果の検討のため、ワクチン後のマウスにHSV-1のCHR3株を経角膜感染させ角膜炎の程度(上皮型、実質型)をスコア化した。gD-IL-2 DNAワクチンにおいても同様の臨床病変のスコア化をおこなった。その結果、gD-IL-2蛋白免疫群およびgD-IL-2 DNA免疫群のいずれにおいても実質病変の進展が有意に抑制されていたが、上皮病変は抑制されなかった。gD-IL-2 DNAはgD-IL-2蛋白に劣らない効果を有していることが示されたが、それでも上皮病変の抑制は困難であった。gD-IL-2 DNAによる免疫については点眼の形でも有効で、点眼後数週間で、抗ヘルペス中和抗体価をはじめとする液性免疫、遅延型過敏反応・細胞傷害性T細胞をはじめとする抗ヘルペス細胞性免疫が誘発され、実質型角膜炎への進展を阻止することが可能であった。 2.その他 角膜ヘルペスにおける免疫組織学的検討・アトピー性皮膚炎患者における角膜ヘルペス・角膜ヘルペス患者由来ウイルス株の疫学的研究などをおこなった。
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