研究課題/領域番号 |
12470379
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
沢 禎彦 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (70271666)
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研究分担者 |
山岡 雄司 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50322821)
吉田 重光 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80174928)
牧野 修治郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30280853)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | リンパ管内皮細胞 / 口腔扁平上皮癌 / リンパ球 / desmoplakin / CCL21 / TLR / CCR7 / リンパ管 / PECAM-1 / デスモプラキン / 免疫組織化学 / 白血球接着因子 |
研究概要 |
リンパ管と腫瘍細胞との接着に関して、我々は、desmoplakinがリンパ管内皮細胞特異的マーカーであることを示し(Ebataら、2001a, b)、現在、口腔扁平上皮癌がdesmoplakinによってリンパ管に接着する可能性を検討している。また、リンパ管とリンパ球との接着に関して、ヒト小腸リンパ管における2次リンパ器管特異的ケモカインcys-cys (C-C) chemokine ligand 21 (CCL21)、およびToll-like receptor (TLR)2とTLR4の発現を検索した結果、これらの発現は集合リンパ管では明らかでないが、CCL21を発現している中心リンパ管と粘膜固有層の毛細リンパ管がTLR2とTLR4を発現すること、また血管はCCL21、TLR2とTLR4を発現しないことを見いだした.(Kuroshimaら、2004a)。TLRはpathogen-associated molecular patterns (PAMPs)を認識し、サイトカイン産生を誘導する。これらのことから、CCL21、およびTLR2とTLR4の発現は小腸においてリンパ管優位であること、またリンパ管内皮細胞はPAMPsによって、リンパ球ホーミングに貢献するサイトカイン産生が誘導される可能性が示された。一方、ヒト歯肉を用いた検索で、健常組織では、CCL21の発現はすべての粘膜固有層の毛細リンパ管で見られ、集合リンパ管ではCCL21発現のあるものとないものが存在すること、炎症組織ではリンパ管におけるCCL21発現は見られないこと、また血管におけるCCL21発現は見られないことが明らかとなった。これらのことから、CCL21の発現は歯肉においてリンパ管優位であること、また炎症性因子はリンパ管におけるCCL21発現を抑制する可能性が示された(Kuroshimaら、2004b)。
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