研究課題/領域番号 |
12470386
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
斎藤 一郎 徳島大学, 歯学部, 助教授 (60147634)
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研究分担者 |
坪田 一男 東京歯科大学, 眼科学, 教授 (40163878)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2000年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | プロラクチン / トランスジェニック / 再生 / 外分泌腺 / ラット / 唾液腺 / 涙腺 / トランスジェニックラット / Lama |
研究概要 |
プロラクチンは下垂体前葉から産生されるホルモンで、妊娠時に増加し、乳汁の分泌促進や乳腺の発達を促すことが知られていることから、涙腺・唾液組織に与える影響を検討する目的で、プロラクチンの組織特異的な遺伝子発現が可能なプロモーターを用いトランスジェニック・ラットを作成し以下の結果得た。 1.parotid ssecretory protein(PSP)のpromoterであるLamaを用いることにより唾液腺・涙腺特異的に導入遺伝子を発現するモデル動物を確立出来、導入発現が検出された臓器は耳下腺と涙腺で肺、肝臓などには明らかな発現は認めなかった 2.プロラクチン(PRL)を高発現するこのトランスジェニックラット(PRL-TG)では明らかな細胞浸潤や腺組織障害を認めなかった。 3.PRL-TGは正常ラットとの唾液・涙液の分泌量を比較したところ、唾液量や涙液量共に亢進していた。 4.放射線照射後(15Gy)の唾液・涙液量は著しく減少したが、PRL-TGでは32週で回復した。 5.ヒト唾液腺腫瘍細胞株(HSY)にPRLをin vitroで添加すると線組織の分泌マーカーであるアミラーゼの発現が亢進した。 6.唾液腺腫瘍細胞由来のHSY細胞をPRLで刺激すると唾液・涙液の分泌を制御する転写因子CREBのリン酸化が誘導された。 以上の結果からプロラクチンの局所投与や遺伝子導入は乾燥症状の改善や腺組織の再生に役立つ可能性が示唆された。
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