研究課題/領域番号 |
12470394
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
二ノ宮 裕三 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50076048)
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研究分担者 |
重村 憲徳 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (40336079)
三島 和夫 (三島 和雄) 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (50117256)
笹本 一茂 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (30128029)
石塚 智 九州工業大学, 工学部, 助教授 (40124804)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | シナプス形成 / 甘味受容体 / レプチン受容体 / グルマリン感受性 / dbマウス |
研究概要 |
本研究は、グルマリン感受性(GS-SwR〕及ぴ非感受性(Gl-SwR〕の甘味受容体とレプチン受容体(Ob-Rs)を異なる組み合わせで発現するマウスを遺伝的に作出し用い、それぞれの受容体を発現する味細胞とそれにシナプスする味神経の選択性について分子遺伝学的及び神経生理学的に検索し、味細胞-味神経のシナプス形成と味細胞受容体関連分子発現の遺伝制御機構について検討することを目的として行った。その結果、1)味細胞におけるレプチン受容体(Ob-Rs)とその細胞伝達関連分子STATsのアイソフォームの発現をみると、db/dbマウスで変異が見られるOb-Rbがレプチン受容の鍵分子であり、味細胞においてもOb-Rb-STAT3の伝達系が関与すること。2)GS-SwR系db/db(Ob-Rb変異)マウスとGl-SwR系BALBの交雑系F2の味覚行動応答の解析により、Gl-SwR系でOb-Rb変異で最も甘味応答が増大していることから、レプチンはGl-SwR発現の味細胞により大きな影響を与えている可能性が示唆された。3)鼓索神経挫滅後の神経再生過程ではGS-SwRの発現はGl-SwRにややおくれて回復するものの、挫滅3週後で発現個体の存在が確認され、Na応答のように3週後にアミロライド非感受性成分が、4週後にアミロライド感受性成分が回復するといった明確な回復時期の差は見られなかった。しかし、特定の甘味物質に対する応答が早期からGSを示すなど、甘味物質による差をもたらす、複数受容体の存在が示唆された。
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