研究課題/領域番号 |
12470405
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福島 正義 新潟大学, 歯学部附属病院, 助教授 (30156773)
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研究分担者 |
武井 典子 (財)ライオン歯科衛生研究所, 教育研究部, 研究員
竹中 彰治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50313549)
石崎 裕子 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (60303161)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | 要介護高齢者 / 口腔内細菌 / 口腔ケア / 全身疾患 / 口腔乾燥度 |
研究概要 |
要介護高齢者における口腔内細菌のコントロールは単に齲蝕や歯周病の予防だけでなく、全身疾患の予防として極めて重要である。この問題はそもそも一般医療現場から歯科へ投げかけられた課題であり、身近な介助者が特別な専門知識技術がなくても毎日実施できるケア方法を歯科から提示する必要がある。そこで、本研究の目的は要介護高齢者の生活状態に応じた口腔ケアの効果的な方法を検討し、その効果を細菌学的手法で科学的に検証することにある。 この3年間で以下のような内容で検討か行われた。 1)介護保険制度における口腔ケアサービス体制に関する調査研究 2)粘膜および義歯の清掃効果について 3)義歯清掃における付着細菌及び侵入細菌の除菌に関する研究 4)新しい歯面清掃法とその細菌学的評価 5)自立高齢者と要介護高齢者における口腔内微生物量および口臭産生能検査の比較 6)口腔清掃に全介助が必要な高齢者への対応 7)口腔乾燥度と口腔清掃状態の細菌学的評価 8)新しい唾液湿潤度試験紙および口腔細菌検査のよる要介護高齢者の口腔ケア効果判定 以上の検討結果から、誤嚥を避けるために考案された給排水が自動的に行える電動歯ブラシ(デント・エラック給吸ブラシ910、ライオン歯科材)を使用すると歯科の専門職でない介助者によっても安全かつ効果的に歯の清掃が行えることが明らかになった。しかし、義歯の有無や高齢者の自立度、栄養摂取法、痴呆の有無などにより、個々の状況が異なるため、オーダーメードのケアプランを立てて、極め細やかな口腔ケア法の選択が必要であることが明らかとなったため、ケアプラン作成の指針を合わせて提案した。
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