研究課題/領域番号 |
12470426
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
中山 正彦 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (90095068)
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研究分担者 |
安藤 進夫 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (00095051)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
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キーワード | 歯科用合金 / チタン / 腐食 / ガルバニック腐食 / ガルバニ電位 / 腐食生成物 / 蛍光X線 / 腐食溶液 |
研究概要 |
1.歯科用合金13種、純金属6種の分極曲線を5種類の溶液中で測定し、測定中・測定後の溶液の成分を蛍光X線分析装置で分析した。分極曲線は、合金種、溶液の種類によってかなり異なっていた。乳酸と硝酸の溶液は合金との反応が不活発で、特に金、白金、金合金においてそうであった。硫化ナトリウム溶液が最も活性があり、鈍金や純白金でもかなり低電位から電流が流れ姶めた。金合金は1000mV近い電位を与えないと溶出しないが、金と銅がまず溶出し銀は遅れて溶出するようであった。金銀パラジウム合金は400mVくらいから溶出が姶まるが、まず銅が溶出しさらに電位が増すと急激に電流が大きくなり、全成分が溶出するようになる。 2.各試験片とチタン試験片のリード線を結合して試料極とした分極曲線は、それぞれ単独の場合の曲線のいずれか電流密度の大きいほうの曲線に一致する場合が多かったが、チタン、合金両曲線の中間にくるもの、いずれの曲線よりも大きくなるものなど、色々な場合が出現した。チタン/合金の面積比は、0.5,1,1.5の範囲で変化させたが、大きな差は見られない場合が多く、もっと広範囲に変える必要性が感じられた。 3.浸漬試験用の合金試験片をチタン試験片と銅線で結び、銅線は溶液と接触しないようにして硫化ナトリウム溶液中に37℃で3日間浸漬した。浸漬前後の反射率を測定し、反射率の変化の大きさで耐変色性を評価した。金合金、コバルトクロム合金は単独浸漬とほとんど変らず、チタンのほうが単独浸漬の場合よりも反射率の低下が大きかった。金銀パラジウム合金はチタンと共存すると反射率の低下は小さくなった。いくつかの試験片について表面と溶液の蛍光X線分析をおこなってみたが、合金成分は溶出していなかった。
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