研究課題/領域番号 |
12470448
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
藤林 孝司 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80013978)
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研究分担者 |
冨塚 清二 獨協医科大学, 医学部, 助手 (30316575)
酒井 英紀 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60292976)
佐々木 忠昭 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40225876)
渡邊 八州郎 (渡辺 八州郎) 獨協医科大学, 医学部, 助手 (90348087)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 改訂診断基準 / 浸潤リンパ球数 / IPAP-Win / MR-sialography / 唾液分泌量 / ガム試験 / Saxonテスト / 画像解析装置 / focus / 口腔乾燥症 / 診断基準 / 1次性シェーグレン症候群 / 2次性シェーグレン症候群 / MR-Sialography / 免疫生物学的研究 / 診断精度 / 小唾液腺 |
研究概要 |
シェーグレン症侯群の疾患モデルと考えられるNFS/sldモデルマウスにおいで120kDのα-fodrinが自己抗原と推定されていることから、今回本研究では精製したα-fodrin、およびヒトの遺伝子組み替えα-fodrinのウエスタンブロット法でSS患者の血清との反応を計画したが、資料の関係で十分な結果は得られなかった。シェーグレン症候群(以下SSと略記する)の疑いで検査や診断を行った120症例を対象として、1999年の改訂基準を用いて診断した1次性SSと2次性SSとの間で診断のための各種検査結果を比較検討したが有意差は認められなかった。このことから1次性SSと2次性SSとは同じSS診断基準で診断できることが示唆された。シェーグレン症候群の改訂診断基準の診断精度に関する研究では国内54施設からSS症例と対照としての非SS症例を含む計900症例で検討した結果は感度96.0%、特異度90.5%であり、その両面を考慮した診断の精度は94.5%とかなり高いものであった。浸潤リンパ球の定量測定の研究では25名のシェーグレン症候群患者の口唇腺組織125標本を検索した。顕微鏡とパソコンを連動させたIPAP-Winにて定量的計測を行った。その結果は口唇腺の平均面積は2.77mm^2であり、1個の小葉の平均面積は0.55mm^2、focusの平均面積は0.0638mm^2、focus中の平均リンパ球数は345個であった。唾液腺造影の侵襲性の欠点をなくし、カテーテル挿入や造影剤使用を必要としない画像診断であるMR-sialographyの有用性について検討した。同一患者から得られたMR-sialograpyと従来法の画像所見において、Stage分類を比較したところ、50例中42例で病期分類が一致(84.0%)し、両者の相関を求めるとSpearmanの順位相関でrcc=0.885(p<0.0001)と非常に有意な相関を認め、従来の唾液腺造影撮影と同様なあるいはこれに代わりうる検査法であることが示唆された。唾液分泌量の測定はガム試験とSaxonテストの2方法がシェーグレン症候群の改訂診断基準に採用されている。そこで本研究ではガムテストの再現性、使用されるガムの種類による影響、特にcut off値、ガムテストとSaxonテストの相関について検討した。
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