研究課題/領域番号 |
12470502
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
櫨木 修 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80142751)
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研究分担者 |
岡村 直樹 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30144827)
黒川 知則 広島大学, 医学部, 助教授 (00124793)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | イノシトールリン脂質 / インスリン / Gβγ / 相乗的活性化 / アデノシン / チロシンキナーゼ / p110β / イノシトールリン脂質3キナーゼ / GTP結合タンパク質 / トランスアクティベーション / 三量体型G蛋白質 |
研究概要 |
アデノシン受容体(またはfMLP受容体)を発現させたCHO細胞を作成し、Aktの活性を指標として細胞内のPI 3-kinaseの活性化状態の評価を行ない、下記のような結果をえた。 (1)アデノシン受容体などの刺激はAktの活性化を導く (2)この活性化がインスリン受容体刺激により亢進する (3)アデノシンの効果は百日咳毒素処理やβARK-CTペプチドの発現によって抑制されることから、Giから解離したGβγを必要とする (4)アデノシンの効果はPI 3-kinaseのp85サブユニットの発現によっても抑制されることからチロシンキナーゼからのシグナルが関与している (5)アデノシンの効果はp110βの発現によって顕著に増強される (6)アデノシンの効果はp110βの不活性型変異体によって抑制される (7)p110αの変異体は抑制作用をもたない (8)アデノシンの効果はいくつかのチロシンキナーゼ阻害薬によって阻害されるが、Src familyに特異的な阻害薬であるPP2の影響を受けない (9)PP2はアデノシンなどによるErkの活性化を強く阻害する 以上の結果は、Gタンパク質からのシグナルはGβγとp110βを介してAktに伝達されており、その経路にはSrc familyとは異なるチロシンキナーゼが関与していることを示すものである。
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