研究課題/領域番号 |
12470538
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
菱沼 典子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40103585)
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研究分担者 |
大久保 暢子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (20327977)
横山 美樹 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (70230670)
香春 知永 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (30194947)
山本 真千子 宮城大学, 看護学部, 教授 (20295380)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 看護技術 / 自律神経活動 / ウェーブレット解析 / CGSA法 / 姿勢 / 運動習慣 / 腰背部温罨法 / 気持ちよさ / 自立神経活動 / ウエーブレット解析 / 背面開放座位 / 生活行動 / 背面開放端座位 / 交感神経活動 / 副交感神経活動 / 心地よさ |
研究概要 |
本研究には2つポイントがあり、一つは看護技術が自律神経系の活動を引き起こし、日常生活行動の改善に結びつくことの実証である。あらゆる生活行動の基本となる座位に関し、健常者の心拍変動の周波数解析から、仰臥位、背面密着座位、頚部を自力保持した背面開放座位、背面開放座位を比較したところ、自律神経活動に有意な差が生じることが明らかになった。また健常者で運動習慣が運動負荷に対する自律神経活動に有利に作用することがわかった。さらに病者を対象とした腰背部温罨法中の心拍変動の周波数解析からは、罨法によって瞬時に自律神経が反応するものではないが、排ガスが38.1%、排便が52.4%と日常生活行動への効果を示した。2つ目のポイントは、看護技術は特定の生活行動上での効果を挙げる一方で、看護の本質的効果である気持の良さ(快)を生むが、これを自律神経活動から解明することである。健常者に計算負荷を与え、背部温罨法をする快群・しない不快群で平均皮膚温の動きをみた結果、負荷によって上昇した平均皮膚温は、罨法によって速やかに回復し、群間に有意差がみられた。また健常者に足浴を施行し、計算負荷を与えた不快群と与えない快群での皮膚深部温と皮膚電気伝導水準を測定した結果、快群は変化がなかったが、不快群では皮膚深部温が低下、皮膚電気伝導水準が上昇し、群間に有意差がみられた。主観的快・不快では、自律神経活動に差があるという今回の結果は、気持ちと生理学的状況に関連があり、看護技術はからだの調節力に関与していることを強く示唆した。
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