研究課題/領域番号 |
12480016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 奈良女子大学 (2002) 摂南大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
吉田 容子 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (70265198)
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研究分担者 |
景山 穂波 (影山 穂波) 福山女学園大学, 文学部, 講師 (00302993)
福田 珠己 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80285311)
大城 直樹 神戸大学, 文学部, 助教授 (00274407)
加藤 政洋 流通科学大学, 商学部, 講師 (30330484)
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 助教授 (40192546)
丹羽 弘一 富山大学, 人文学部, 助教授 (20272883)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | ジェンダー / フェミニズム / 空間 / 都市 / 景観 / 建造環境 / 表象 / ローカル・アイデンティティ / フェミズム / セクシャリティ |
研究概要 |
本研究の目的は、ジェンダー概念やフェミニストの視角を地理学研究に採用することによって、地理空間がいかにジェンダー化されたものであるかを検証するとともに、そうした空間が構築されるに至ったプロセスを丹念に追いながら、社会的・文化的につくられた性差に起因するジェンダー関係のあぶり出しを行うことであった。しかしながらこの方面での日本の研究が非常に遅れていることから、研究分担者が共通の理論的枠組みを持つために、出版以来英語圏を中心に高い評価を受けた英国のフェミニスト地理学者G.Roseの著書Feminism & Geography (Polity Press,1993)をテキストとして研究会で翻訳し、あらたな知見を得た(この成果はすでに翻訳書として出版(『フェミニズムと地理学』地人書房,平成13年)。この翻訳検討に続き、ポストモダン以降のあらたな文脈の中で空間論を展開する英国の地理学者D.Masseyのいくつかの論文について、特に加藤を中心に研究協力者(杉山,原口)の参加も得ながら翻訳研究会を行った(この成果も近く翻訳書として出版予定)。フェミニスト的視角を用いた研究は、日本の地理学においていまだ萌芽的な段階にある。本研究では、海外へ向けての情報発信を積極的に行うことによって海外研究者と交流する機会を持ち、わが国のフェミニスト地理学を次の段階へと発展させる素地づくりもめざしていた。この点については毎年度、研究分担者が海外の学会で研究発表を行い、フルペーパーも完成させていることからも、ある程度の目標が達成されたと思う。特に平成14年度は、3rd International Critical Geography Conference(ハンガリーベーケシュチャバ市)で、本科研費より研究協力者(山田)を含めて4名が口頭発表を行った。
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