研究課題/領域番号 |
12480048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 (2001-2002) 秋田大学 (2000) |
研究代表者 |
谷口 清 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50200481)
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研究分担者 |
篠田 晴男 茨城大学, 教育学部, 助教授 (90235549)
東條 吉邦 国立特殊教育総合研究所, 分室, 室長 (00132720)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 自閉症 / 社会性障害 / 事象関連電位 / P3a / P3b / 受動的注意 / 能動的注意 / 語音識別 / 視線認知 / P300 / 語音感受性 / ミスマッチネガティビティ |
研究概要 |
本報告書は平成12年度から平成14年度にかけて文部(科学)省の科学研究費補助金(基盤研究(B)(1))の助成を受けて行われた「自閉症の社会性障害の他覚的指標の確立に関する基礎的研究」(研究課題番号12480048)の成果をまとめたものである。 呼んでも振り向かない、人の話し声に興味を示さないなどの自閉症児の早期兆候の背景に入力情報に対する注意・認知の困難があると推測し、事象関連電位を記録した。初年度はミスマッチネガティビティ(MMN)によって無意識の識別過程には自閉症児と健常児の間に差がないことを明らかにした。2年目には言語音の意識的な識別課題中のP300が自閉症児で低振幅であることを明らかにし、自閉症児には入力情報の意識的処理に困難が存在する可能性を示唆した。最終年度の今年度は刺激入力後の事象関連電位のうちMMNからP3aまでは高機能自閉症児では健常児と差がなく、P3bで明瞭な差が見られることを明らかにした。これは入力情報の意味に応じて注意を能動的に動員するプロセスに困難があることを示唆するものである。さらに今年度は視線方向の識別課題を課したところ、視線方向効果が自閉症児では認めにくいことも明らかになった。これらは自閉症児の社会性障害の背景をなす重要な事実と考えている。 本報告書にはあわせて研究分担者による自閉症の社会性障害の本質に関わる3報告(社会性の質問紙評定に関する研究、CPT課題による注意と社会性の関連の研究、社会性障害の早期兆候に関する研究)を収載した。
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