研究課題/領域番号 |
12480106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 大 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30180251)
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研究分担者 |
松中 亮治 京都大学, 工学研究科, 助手 (70303849)
青山 吉隆 京都大学, 工学研究科, 教授 (80035633)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | PFI / 需要リスク / 契約成立可能性 / PSC / リスク |
研究概要 |
公共サービスの提供に民間部門が参加する方式として着目されているPFI(Private Finance Initiative)の導入が、地方公共団体を中心に進められおり、交通プロジェクトにおいても、PFIの適用が複数検討されている。PFIではリスクを民間セクターと公共セクターで適切に分担することによって効率化を図ることができるという考え方に立っている。したがって、どのようなリスクが存在し、そのリスクプレミアムがどの程度であるかを明らかにすることが重要である。 そこで、本研究では、PFIがイギリスで誕生した背景やその特徴、PFIのメリットと課題、及び日本でのPFIの現状を実際の事業を取り上げながら整理したうえで、イギリスにおける交通プロジェクトにPFIを導入した事業例、および日本で交通プロジェクトにPFIを導入する可能性を把握するとともに、交通プロジェクトにPFIを導入する際、どのような課題が存在するかを明らかにした。さらに、交通プロジェクトにおける需要リスクに着目し,リスク分担方法の違い、すなわち民間セクターと公共セクターとの間の契約形態と発生するリスクの大きさが、PFI事業の契約成立可能性に及ぼす影響について、需要予測の精度やPFI事業者の利潤と採算性に着目し、モデル分析を行った。 その結果、 ・公共が需要予測を正確に行えば、どのような契約形態でも契約成立可能性が高くなる ・公共が需要を過大評価した場合、契約成立可能性が低くなる ・公共が需要を過小評価した場合、需要数比例補助方式およびバンド制に関しては契約成立可能性があり、そのなかでも、公共の支出額に制限を設定できるバンド方式による契約成立可能性が高い ことなどを明らかにした。
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