研究課題/領域番号 |
12480189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関口 清俊 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (50187845)
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研究分担者 |
李 紹良 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (40252720)
顧 建国 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40260369)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / 基底膜 / インテグリン / シグナル伝達 / ラミニン / CD151 / テトラスパニン / 細胞骨格 / エンドサイトーシス / ペリプラキン / 細胞接着 / RME-8 / GFP / フィブロネクチン |
研究概要 |
基底膜結合型インテグリンを介するシグナル伝達機構に関して以下の成果を得た。 1)基底膜結合型インテグリンであるα3β1およびα6β1を精製することに成功し、どちらのインテグリンもα5鎖ラミニンに対して最も高親和性に結合することを明らかにした。 2)α5鎖ラミニンへのα3β1インテグリンを介する細胞接着によって、葉状仮足の形成と細胞の遊走が強く誘導されること、これがRhoファミリーG蛋白質の一つであるRacの選択的な活性化に依存して起こることを明らかにした。 3)インテグリンα3β1を介するα5鎖ラミニンへの接着は、P13KからAktキナーゼに至るシグナル伝達経路を強く活性化し、その結果として細胞がアポトーシスに対して強い抵抗性を獲得することを発見した。 4)血管基底膜に選択的に発現するα4鎖ラミニンの精製に成功し、このラミニンへの血管内皮細胞の接着がインテグリンα6β1依存的におこること、このα6β1を介する内皮細胞の接着においても、Racの選択的な活性化がおこることを明らかにした。 5)インテグリンα3β1と共精製される分子量30kDの蛋白質を同定し、これがテトラスパニンの一つであるCD151であること、α3β1/CD151複合体は上皮細胞では細胞-基質間接着部位よりも、細胞-細胞間接着面に豊富に存在することを明らかにした。 6)α3β1/CD151複合体が細胞-細胞間接着に直接関与することをCD151の強制発現系を確立して明らかにした。また、CD151から細胞内に伝達されるシグナルがPKC依存的にRhoファミリーG蛋白質の一つであるCdc42を強く活性化することを見いだした。
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