研究課題/領域番号 |
12480225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
木村 宏 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (40079736)
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研究分担者 |
相見 良成 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助手 (20231756)
安原 治 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助教授 (80239772)
遠山 育夫 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20207533)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | コリン作動性 / 視床下部 / 神経伝達物質 / 免疫組織化学 / 共存 / ヒスチジン脱炭酸酵素 / アデノシンデアミネース / RT-PCR / コリンアセチル基転移酵素 / アセチルコリン / コリン神経 / 隆起乳頭体核 / スプライシング / mRNA / 遺伝子発現 |
研究概要 |
本研究者らが発見したコリンアセチル基転移酵素(アセチルコリンの合成酵素)のスプライス・バリアント(pChATと命名)は、主として末梢コリン神経系に分布することを免疫組織化学法を用いて証明してきた。pChATは基質結合ドメインおよび酵素活性ドメインの両者を備えており、既知の酵素と同様にアセチルコリン産生能をもつアイソザイムである。したがって、pChATはコリン作動性神経の新しいマーカーであると云える。 本研究の成果として、「隆起乳頭体核-大脳皮質路」を構築する神経投射系が、古典的伝達物質ヒスタミンのみならずアセチルコリンの2種を駆動して、皮質機能の調節に与るという可能性が、神経解剖学的および分子生物学的な証拠によって示された。さらにアデノシン脱アミノ酵素も、これら大脳皮質投射ニューロンに共存することも明らかとなった。これらの事実から、コリン作動性の「無名質-大脳皮質路」に加えて、皮質下から発する大脳皮質のコリン作動性制御機構の解明が進み、ひいてはシステム脳機能の理解に大きく貢献できると期待される。
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