研究課題/領域番号 |
12480264
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高原 淳 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 教授 (20163305)
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研究分担者 |
佐々木 園 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40304745)
大塚 英幸 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (00293051)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 有機シラン単分子膜 / 原子間力顕微鏡 / 水平力顕微鏡 / タンパク吸着 / 相分離構造 / 選択吸着 / パターン化 / 局所光分解 / アルキルシラン / フルオロアルキルシラン / パターン形成 / パターニング / 原子間力顕微鏡観察 / 単分子膜形成 / 牛血清アルブミン / LB膜 / 表面プラズモン共鳴 / 吸着 / フォースカーブ |
研究概要 |
有機シラン化合物として結晶性のCH_3(CH_2)_<17>SiCl_3(OTS)、末端に二重結合を有するCH_2=CH(CH_2)_<17>SiC_<13>(NTS)、非晶性のCF_3(CF_2)_7(CH_2)_2SiCl_3(FOETS)およびそれらの混合単分子膜をLangmuir-Blodgett法により調製し、その表面と血漿タンパク質(牛血清アルブミンとγグロブリン)との相互作用を検討した。原子間力顕微鏡(AFM)観察より(OTS/FOETS)、(NTS/FOETS)混合単分子膜は、直径1〜2μmの結晶性のOTSあるいはNTSドメインをFOETSマトリクスが取り囲む相分離構造を形成することが明らかになった.表面プラズモン共鳴による(OTS/FOETS)混合単分子膜表面への血漿タンパク質吸着量測定と走査フォース顕微鏡観察による吸着形態評価により、血漿タンパク質が等電点以上あるいは等電点以下の帯電状態では疎水性の高いFOETS相に選択吸着し、等電点では選択吸着しないことが明らかになった。このことはカルボキシル基で修飾したカンチレバーを用いた凝着力測定からも証明された。一方、膜形成物質として結晶性、表面自由エネルギーの異なる、OTES、CH_3(CH_2)_<17>Si(OEt)_3,FHETES、CF_3(CF_2)_5CH_2CH_2Si(OEt)_3、AEAPDMS、NH_2(CH_2)_2NH(CH_2)_3SiMe(OMe)_2を用い、波長172nmの真空紫外光を用いた局所光分解と化学吸着による単分子膜形成に基づきパターン化を行った。XPS測定に基づき、三成分系パターン化有機シラン単分子膜の形成を確認した。AFM観察及び水平力顕微鏡(LFM)測定に基づき、三成分系パターン化有機シラン単分子膜の表面構造を評価し、パターン化された単分子膜の形成を確認した。これらのパターン化単分子膜へ、タンパク質がパターンを認識して吸着することを明らかにした。
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