研究課題/領域番号 |
12490002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古矢 旬 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90091488)
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研究分担者 |
豊永 郁子 九州大学, 大学院・法学研究院, 助教授 (10217581)
久保 文明 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00126046)
大津留 智恵子(北川 智恵子) (大津留 千恵子(北川)) 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
遠藤 泰生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50194048)
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00134635)
李 鐘元 立教大学, 法学部, 教授 (20210809)
新川 敏光 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30216212)
梶原 景昭 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10116014)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | アメリカニゼーション / グローバリゼーション / ナショナリズム / デモクラシー / 開発 / 地域統合 / 人権 / 世界銀行 |
研究概要 |
これまでに各研究分担者が実施した海外、国内調査の結果、蒐集した史資料、二次文献に基づき、各専門地域、分野ごとに「アメリカ化」と「グローバル化」の異同、現代世界におけるナショナリズムと「アメリカ化」の緊張関係の分析に当たった。その際、海外の研究協力者との連携を強化し、一つの地域や争点を論じる際にも、できるだけ国際的な視点の設定が可能になるように図った。その結果、本研究課題「グローバル化時代におけるアメリカ化とナショナリズム」は、以下の四つの相連関する問題群に分けて考察された。すなわち第一に「アメリカ化の起源」、第二に「国際政治経済におけるアメリカのヘゲモニーの特色」、第三に「アメリカニズムと地球市民社会形成」、第四に「地球規模のアメリカ化の進展下における地域研究の課題と可能性」である。 このように論点を集約した上で、全研究分担者、海外研究協力者、および関連分野の国内研究者も参加し、2002年8月には、国際シンポジウムを開催した。このシンポジウムにおける各報告と討議とによって以下の点が解明された。第一に、「アメリカ化」の世界的広がりはすでに1920年代までには開始されており、現在の国際政治経済におけるアメリカのヘゲモニーは、通常考えられているよりもはるかに長い歴史に根ざしている。第二に、普遍文化としてのアメリカニズムは、必ずしも自由資本主義的な市場経済と厳密に重なり合うものではないが、両者は相互に刺激しあいながら地球上の隅々に浸透し、各地のナショナリズムとの軋礫を生みだしている。第三に、こうした事情を背景として、学問分野としての「地域研究」は、(研究対象の地域の違いにかかわらず)「アメリカ化」「ナショナリズム」「グローバル化」という三つの趨勢によって大きく変容しつつある。 以上の成果を中心に、最終的成果報告書をまとめることによって本研究課題は、一応終了する。
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