研究課題/領域番号 |
12490019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 滋賀県立大学 (2001) 京都大学 (2000) |
研究代表者 |
佐々木 隆造 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (60077378)
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研究分担者 |
福渡 務 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50295630)
神戸 大朋 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (90303875)
増田 誠司 京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (20260614)
永尾 雅哉 京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (10237498)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2001年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2000年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | エリスロポエチン / 赤血球造血 / 神経細胞死 / 虚血 / 脳 / 腎臓 / 遺伝子発現 / ハイポキシア / 脳虚血 / 低酸素 / 神経保護 / アストログリア / 転写 / mRNA安定化 |
研究概要 |
エリスロポエチン(EPO)は赤血球造血に作用する糖蛋白質であり、成体では腎臓で生産される。長い間EPOは赤血球前駆細胞に作用してその分化・増殖を促進することが唯一の生理的意義と考えられてきたが、当該研究者はEPOが中枢神経系でも作用することを発見した。すなわち、ストログリアがEPOを生産し、EPO受容体を発現しているニューロンに作用し、虚血等によるニューロン死を抑制する。我々の考えは他の多くの研究者からも支持されており、最近EPOを脳疾患治療薬として利用する臨床研究も開始されている。 EPQの遺伝子発現は低酸素により顕著に誘導される。腎臓、脳におけるEPO遺伝子発現は低酸素により誘導されるが、誘導のパターンが顕著に異なることを発見した。動物を低酸素ボックス(7%酸素;通常の空気は酸素21%)に入れ、経時的に腎臓、脳のEPOmRNAおよび血液中のEPO濃度(腎臓由来のEPO)測定した。腎臓のEPOmRNAと血中EPOは低酸素暴露後約4時間で誘導のピーク(40-80倍)を示し、その後は動物を低酸素に暴露し続けるにもかかわらず誘導は速やかに低下する。他方、脳のEPOmRNAは低酸素が続く限り誘導が維持される。この違いを説明する分子機構は不明であるが、生理的意義は重要である。すなわち、腎臓におけるEPOの過剰生産は赤血球過剰となり疾患を引き起こすが故に、低酸素状態でもブレーキが働いてEPO遺伝子発現が低下するが、脳のEPOはニューロンを守るために低酸素状態である限り高発現が維持される。 当該研究者らは子宮においてもEPOが生産され、子宮内膜層における周期的な血管形成に関与することを示した。しかし、子宮におけるEPO生産の調節は脳の生産調節とは顕著に異なる。子宮EPO生産の低酸素による誘導は腎臓と同じく一過的であり、しかもこの誘導にはエストロゲンが必要である。
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